【2025年】GDNとは?|配信面やバナーサイズ、ターゲティングを解説!|ウェブ部

【2025年】GDNとは?|配信面やバナーサイズ、ターゲティングを解説!

ディスプレイ広告

「GDNって何を指している?」
「GDNは他の広告とどう違う?」
「GDNにはどんな配信面がある?」

webマーケターの方で、このような疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか

「GDN(Googleディスプレイネットワーク)」は、Googleの提携サイトやアプリにディスプレイ広告を配信する仕組みです。幅広い媒体に配信できる利点がある一方、審査の通過が必要など、広告作成に一定の制限が設けられます。

本記事では「GDNとはなにか」を中心に、次の内容について解説します。

・GDNの仕組み
・配信面

・バナーサイズや動画などの入稿規定

・課金形態
・デマンドジェネレーションなど他の広告との違い
・広告運用時のポイント
・広告審査時の注意点

Webマーケティングで成果を上げるためにGDNの活用を検討している人はぜひ、ご覧ください。

1. GDNとは

GDN(Googleディスプレイネットワーク)とは、Googleの提携サイトやアプリにディスプレイ広告(※)を配信する仕組みのことです。もしくは、Googleのディスプレイ広告を表す言葉として使われることもあります。

※ディスプレイ広告:サイトやアプリなどで表示される広告。テキスト、画像(バナー)、動画などの形式がある。

参考:Google GDN で新規顧客を開拓する方法(Google広告)

 

2. GDNのおもな配信面一覧

GDN広告の配信先は、Googleが所有するサービス(Gmail、Youtubeなど)とGoogleと提携するパートナーサイトです。GDNの最大のメリットは、掲載先の豊富さで、対象サイトは200万以上におよび、幅広いユーザに広告を配信できます。
ごく一部の例ですが、具体的には、次のようなサイトやアプリなどに配信できます。

・YouTube
・Gmail
・楽天
・BIGLOBE
・価格.com
・ニコニコ動画
・食べログ
・教えてgoo
・Livedoor
・pixiv
・Amebaブログ
・Google AdMobに登録されているアプリ
・そのほか、AdSenseプログラムに参加しているパートナーサイト

参考:Google ディスプレイ ネットワークと YouTube のディスプレイ広告(Google広告ヘルプ)

 

3. GDNの5つの特長

ツールの使用感をイメージするためには、ツールの特長を把握することが大切です。
この章では、GDNの特長を5つの項目から解説します。

 

特長1:Googleのシェアに基づく広いリーチ

GDNの最大の特長は、世界最大級の配信規模を活かした圧倒的なリーチ力にあります。GmailやYoutubeなど、圧倒的な利用者数を誇るGoogleの自社サービスだけではなく、提携するWebサイトやアプリへの広告配信が可能です。

そのため、認知度の向上やブランディングを目的としたマーケティング施策において、GDNは欠かせないプラットフォームの1つといえます。

 

特長2:精密なターゲティング

ターゲティングの精度が高い点もGDNの特長の1つです。GDNでは、年齢や性別、興味関心、広告枠があるサイトのカテゴリなどの項目をもとに、広告の配信先を細かく絞り込むことができます。

自社の商品やサービスと親和性の高いユーザに限定して広告を表示することで、無駄な配信を減らして広告費を抑えつつ、効果的なマーケティングを実現することが可能です。

 

特長3:精度の高いAI

AIによる広告配信の最適化も、GDNの大きな特長の1つです。優れたコンピューティング技術を誇るGoogleのAIによって、ターゲティングやクリエイティブ、入札が各ユーザにあわせて自動で最適化されます。

最適化には、ユーザのデバイス情報や所在地、閲覧しているコンテンツ、サイト上での行動など、様々な情報が活用されています。そのため、人間による手動での調整では対応しきれないような細かな運用調整をAIが担ってくれるため、運用効率の向上が期待できます。

 

特長4:成果の創出

GDNは、機能が充実しているだけでなく、成果面の実績も確かです。Googleによると、リスティング広告(検索結果に表示される広告)のみを使用していた広告主が、リスティング広告とGDNを組み合わせて使用したところ、コンバージョン率が11%改善されたといいます。

参考:ディスプレイ広告で見込み顧客とつながろう(Google広告)

また、一般的な広告主のコンバージョン数は、約20%がGDNを経由しているというデータもあります。

参考:Google ディスプレイ ネットワークにディスプレイ広告を掲載するメリット(Google広告ヘルプ)

 

特長5:GA4と連携した効果測定・広告配信が可能

GDNでは、Googleのアクセス解析ツール「Google アナリティクス 4」(GA4)と連携することで、次のメリットがあります。

  • GA4で取得したコンバージョンデータをGoogle広告にインポートすることで、Google広告の管理画面上でより正確なパフォーマンスを確認できる
  • GA4のオーディエンスデータをGoogle広告で利用できるため、より精度の高いターゲティングができる

GA4とGoogle広告を連携することで広告効果が明確になり、今後の運用方針も立てやすくなるでしょう。GA4の導入方法などの詳しい内容については、次の記事をご覧ください。

関連記事:

【2023年7月24日最新】GA4導入の手順をご紹介!新規からGA4を設定する方法やUAからGA4へ移行する方法を詳しく解説します

4. GDNのおもなターゲティング方法

GDNで利用できるターゲティングは、広告を表示させたい「人」を軸にして絞る場合と、広告を表示させたい「配信面」を軸にする場合の2とおりに分けられます。

 

ターゲティング方法 ターゲティングする要素
人で絞る リマーケティング ・自社サイトへの訪問履歴
カスタマーマッチ ・自社の顧客リスト
アフィニティセグメント ・興味関心
ユーザ属性 ・年齢
・性別
・子供の有無
・世帯年収
購買意欲 ・自社と関連する商品の購買意欲
ライフイベント ・結婚や卒業などのライフイベントを迎えているか否か
地域ターゲティング ・地域
言語によるターゲティング ・使用言語
モバイルデバイスターゲティング ・使用デバイス
カスタムセグメント ・興味関心
・行動
・訪問したサイト
・利用したアプリ
配信面で絞る プレースメントターゲティング ・URL
トピックターゲティング ・トピック
キーワードによるコンテンツターゲティング ・キーワード

自社のターゲットユーザにあわせて適切なターゲティングを選び、あるいは組み合わせることで、マーケティング効果の向上が期待できます。この章では、上記の13種類のターゲティング方法の特長を解説します。

 

人で絞るターゲティング

広告の配信先を人で絞る方法です。「自社サイトを過去に訪れたユーザ」「世帯年収上位10%の男性」「出産を控えているユーザ」など、ターゲティング項目が豊富な点が特長です。

 

リマーケティング

リマーケティングは、とくに費用対効果の高いターゲティング手法の1つです。その理由は、自社サイトを訪問したことがあるユーザに限定して広告を配信できる点です。

このようなユーザは、すでに自社の商品やサービスに関心を示しているため、通常のターゲティングに比べて高いコンバージョン率が期待できます。例えば、商品の詳細ページを閲覧したものの購入に至らなかったユーザに再アプローチするケースや、過去の顧客に対して新商品を告知するケースなどが具体例として挙げられます。

なお、Google広告の管理画面では、「リマーケティング」ではなく「広告主様のデータ」と表示されるため、設定時に名称の違いに注意が必要です。

参考:オーディエンスに関する用語やフレーズの更新(Google広告ヘルプ)

 

カスタマーマッチ

カスタマーマッチでは、広告主が保有する顧客の個人データに基づいて、Googleが保有するユーザ情報と一致する人に広告を配信します。既存顧客への再アプローチに活用できる点が特長です。
なお、カスタマーマッチのように、広告主が持つ顧客データ(1st party data)をもとに広告を配信する手法は「アドレサブル広告」と総称されます。

ただし、顧客のデータ量が少ない場合、マッチするユーザも減ってしまうため、広告の配信量が少なくなってしまう可能性があることに注意してください。また、カスタマーマッチの利用は、個人情報を「第三者」に提供することになるため、個人情報保護法への対応が不可欠です。法律面で問題がないか自社の法務部や弁護士に相談しながら進めてください。

参考:カスタマー マッチについて(Google広告ヘルプ)

 

アフィニティセグメント

アフィニティセグメントは、ユーザの興味関心を行動履歴などから推測し、その結果をもとにターゲティングする方法です。Googleは、ユーザの趣味や興味などを行動履歴から推測し、カテゴリー分けをしていますします。

メインカテゴリーは次のとおりですが、より細かな分類も用意されており、合計で154カテゴリーがあります。

・スポーツフィットネス
・テクノロジー
・ニュース、政治
・フード、ダイニング
・メディア、エンターテインメント
・ライフスタイル、趣味
・乗り物、交通機関
・家庭、園芸
・旅行
・美容、健康
・買い物好き
・銀行、金融

例えば、宣伝対象が宿の予約サイトなら「旅行」、スポーツウェアを扱うサイトなら「スポーツフィットネス」を指定するとよいでしょう。

参照:アフィニティ セグメントについて(Google広告ヘルプ)

 

ユーザ属性

GDNでは、ユーザ属性を指定し、絞り込むこともできます。ターゲット像が細かく設定されている場合などに有効です。指定できる属性は次のとおりです。

属性 選択肢
年齢 ・18~24 歳
・25~34 歳
・35~44 歳
・45~54 歳
・55~64 歳
・65 歳以上
・不明
性別 ・女性
・男性
・不明
子供の有無 ・子供あり
・子供なし
・不明
世帯収入

(オーストラリア、ブラジル、香港、インド、インドネシア、日本、メキシコ、ニュージーランド、韓国、シンガポール、タイ、アメリカのみ利用可能)

・上位 10%
・11~20%
・21~30%
・31~40%
・41~50%
・下位 50%
・不明

例えば「子育て中の20代の母親」をターゲットにしたサイトを宣伝するなら「女性、年齢18~34 歳、子供あり」のように指定するとよいでしょう。

 

購買意欲

行動履歴などからユーザの購買意欲を推定し、ターゲットを絞ります。ほかのターゲティング方法に比べ、購買意欲が強い層にアプローチできる点が特長です。購買意欲の分析は、商品単位ではなくカテゴリー単位で行われます。メインカテゴリーは次のとおりです。

・アパレル、アクセサリ
・自動車、車両(部品、修理)
・ベビー、子供用品
・美容グッズ、サービス
・ビジネス サービス
・パソコン、周辺機器
・家電
・一般消費者向けソフトウェア
・デートサービス
・教育
・就職
・金融サービス
・ギフト、行事
・家庭、園芸
・不動産
・スポーツ、フィットネス
・通信
・旅行

例えば、育児に関する商品を提供しているなら、「ベビー、子供用品」の購買意欲が高いユーザをターゲティングするとよいでしょう。

参考:Google GDN で新規顧客を開拓する方法(Google広告)
参考:購買意向の強いオーディエンスのターゲティング(ディスプレイ&ビデオ360ヘルプ)

 

ライフイベント

ライフイベントは、人生の重要な転換期にあるユーザをターゲティングすることができます。大学卒業、結婚、引っ越しなどの転換期にあって、関連する商品やサービスへのニーズが顕在化しているユーザにアプローチすることができます。

現在、GDNでは次のライフイベントをターゲティングとして設定可能です。

・マイホームの購入
・大学卒業
・引っ越し
・結婚
・転職
・起業
・定年退職

例えば、引っ越しを控えたユーザは、家具や家電、引っ越しサービスなど、引っ越しに関連して発生するニーズの商品の配信に効果的です。

参考:オーディエンス セグメントについて(Google広告ヘルプ)

 

地域ターゲティング

指定した地域に住んでいる、その地域をよく訪れるユーザ、その地域に関心を示しているユーザに広告を配信します。国や地域のほか、特定の場所からの半径の範囲などを指定可能です。そのため、地域限定サービスを提供する場合などに適します。

複数の地域を一括でターゲットできるため、複数の店舗を運営しているケースにも対応可能です。

参考:地域ターゲティング(Google広告ヘルプ)
参考:広告の対象地域を設定する(Google広告ヘルプ)

 

言語によるターゲティング

ユーザの使用言語で絞る方法です。例えば、日本語でしか表記されていない広告を、日本語を読めないユーザに配信しても、反応を得られない可能性が高いです。このような場合、使用言語を日本語に限定することで、広告費を効率化できます。

なお、ユーザの使用言語は、過去のアクセス履歴、使用アプリなどから判断されます。

参考:ターゲット言語について(Google広告ヘルプ)

 

モバイルデバイスターゲティング

モバイルデバイスターゲティングは、ユーザが使用するデバイスで配信先を絞る方法です。指定できるデバイスは次のとおりです。

・パソコン(画面が7インチ以上)
・モバイル
・タブレット
・テレビ画面(スマートテレビ、ゲーム機など)

例えば、BtoBサービスの場合は仕事で使用するデバイスはパソコンがほとんどのため、パソコンに絞って配信するような活用ができます。

参考:モバイル デバイス ターゲティングについて(Google広告ヘルプ)

 

カスタムセグメント

ほかのターゲティングでユーザを絞れない場合に有効なのが、カスタムセグメントです。広告主がキーワードやURLを入力できるため、自由度が高い特長があります。具体的には、次の3つの要素から絞り込みが可能です。

興味関心、または行動 入力したキーワードやフレーズに関連する商品、サービスに関心があると思われるユーザ
URL 指定したURL、およびそれに類似したURLの訪問履歴があるユーザ
アプリ 指定したアプリ、およびそれに類似したアプリの利用経験があるユーザ

例えば、特定の野球チームのファンクラブであれば「スポーツ」や「野球」タグで絞るよりも、チーム名を指定したほうが、高精度でターゲティングできるでしょう。

参考:カスタム セグメントについて(Google広告ヘルプ)

 

配信面で絞るターゲティング

GDNは「だれに届けるか」だけでなく「どこに掲載するか」でもターゲティングできます。ユーザで絞る方法に比べ、情報収集をしている現場を狙える可能性が高い点が特長です。

プレースメントターゲティング

プレースメントターゲティングは、広告を掲載するWebサイトやYouTubeチャンネル、アプリを指定することで、ターゲットユーザが集まる場所に直接広告を配信できる手法です。この手法では、ターゲットユーザが確実に訪れるプラットフォームを指定できるため、効率的な広告運用が可能です。

さらに、キーワードやユーザ属性といったほかのターゲティングと組み合わせることで、配信設定をより精密にカスタマイズすることもできます。

例えば、美容商品を販売する企業であれば、コスメ系メディアのURLを指定し、「20代女性」という属性を組み合わせることで、最も効果的なユーザにアプローチすることができます。

また、競合サイトをプレースメントに指定することで、競合製品を検討している潜在顧客に効率よくリーチすることも可能です。

参考:プレースメント ターゲティングについて(Google広告ヘルプ)

 

トピックターゲティング

トピックターゲティングは、特定のトピックのサイトに広告を配信する方法です。例えば、トピック「自動車」を指定すると、自動車に関連するサイトにのみ広告が配信されます。「商用自動車」「トラック SUV」など、サブトピックも設定可能です。

このように、自社サービスと関連が強いトピックを選択すれば、広告をクリックする見込みが高いユーザに配信しやすくなるでしょう。

参考:トピック ターゲットについて(Google広告ヘルプ)

 

キーワードによるコンテンツターゲティング

選択肢方式のトピックターゲティングに対し、キーワードによるコンテンツターゲティングは、広告主がキーワードを自由に設定できます。通常、1つの広告グループに対し、指定するキーワードは5~50個程度です。また、除外キーワードを選定し、関連性の低いサイトへの配信を停止することも可能です。

参考:コンテンツ ターゲット(Google広告ヘルプ)
参考:キーワードによるコンテンツ ターゲット(Google広告ヘルプ)

 

5. GDNのバナーの入稿規定・バナーサイズ

GDNで配信できるバナーにはサイズや容量など入稿規定が定められています。

現在はレスポンシブディスプレイ広告と呼ばれる、入稿したテキストや画像を、広告枠にあわせて自動で組み合わせて配信してくれるフォーマットが主流になっています。

レスポンシブディスプレイ広告では、必要な画像サイズが少なく、あらゆる広告枠に表示できることから多くのインプレッションが期待できますので、工数を削減しながら高い成果を期待することができます。

そのため、GDNをはじめる際は、レスポンシブディスプレイ広告に必要なサイズのバナーを用意しておきましょう。

 

レスポンシブディスプレイ広告

レスポンシブディスプレイ広告の入稿規定は次のとおりです

テキスト

タイプ 最大文字数 数量
広告見出し 半角30文字(全角15文字) 1~5個
長い広告見出し 半角90文字(全角45文字) 1個
説明文 半角90文字(全角45文字) 1~5個
ビジネスの名前 25文字 1個
行動を促すフレーズ 自動 1個

 

画像

比率 最小サイズ 推奨サイズ 数量 推奨数量
横向き

1:91:1

600×314px 1,200×628px 1~15枚 5枚
ロゴ

1:1

128×128px 1,200×1,200px 1~5枚 1枚
ロゴ

4:1

512×128px 1,200×300px 1~5枚 1枚
スクエア

1:1

300×300px 600×600px 1~15枚 5枚

 

動画

比率 時間制限 推奨時間 数量 推奨本数
横向き16:9 なし 30秒 1~5本 2本
スクエア1:1 なし 30秒 1~5本 2本
縦向き2:3 なし 30秒 1~5本 2本

参考:レスポンシブ ディスプレイ広告を作成する(Google広告ヘルプ)
参考:Google 広告の仕様: 広告フォーマット、サイズ、ベスト プラクティス(Google広告ヘルプ)

 

レスポンシブディスプレイ広告の詳細は、下記の記事にて解説しています。

関連記事:

【2025年最新】レスポンシブディスプレイ広告とは?メリットや入稿規定を徹底解説

 

イメージ広告

もしレスポンシブディスプレイ広告を利用せずにバナーだけを配信したい場合は、次のサイズを入稿することができます。

スクエアとレクタングル

スクエアは正方形、レクタングルは正方形に近い長方形のバナーです。バナーでは最も一般的な形態とされます。

スクエア(小) 200×200px
スクエア 250×250px
レクタングル(縦長) 240×400px
トリプル ワイドスクリーン 250×360px
レクタングル 300×250px
レクタングル(大) 336×280px
ネットボード 580×400px

 

スカイスクレイパー

スカイスクレイパーは、サイトの横などに表示される、縦長のバナーです。
サイズが大きいぶん、アピール効果が期待できます。

スカイスクレイパー 120×600px
ワイド スカイスクレイパー 160×600px
ハーフページ広告 300×600px
300×1,050px

 

ビッグバナー

ビッグバナーは横長のバナーです。パソコン画面などに適します。

バナー 468×60px
ビッグバナー 728×90px
トップバナー 930×180px
ラージ ビッグバナー 970×90px
ビルボード 970×250px
パノラマ 980×120px

 

モバイルバナー

モバイルバナーは、スマートフォンや携帯電話などで表示される広告です。
画面に合わせて横長になります。

モバイルバナー 300×50px

320×50px

モバイルバナー(大) 320×100px

参考:ップロード型ディスプレイ広告の仕様(Google広告ヘルプ)

 

6. GDNの2つの課金形態

GDNの課金形態は「クリック課金」と「インプレッション課金」の2種類あります。

コンバージョンを目的とする場合はクリック課金型が使用することが多いですが、ブランディングなどユーザへのリーチを目的とする場合にインプレッション課金型を使用するなど、目的に応じて使い分けましょう。

 

 クリック課金

広告がクリックされた回数によって金額が決まるのが、クリック課金です。

クリック課金のメリットは、広告がクリックされなければ金額が発生しないことです。ユーザが広告に興味を持った場合のみ費用が生じる点において、費用対効果が高い形態といえるでしょう。

 

インプレッション課金

インプレッション課金は、広告が表示された回数によって金額が決まる料金形態です。一般的には1,000回表示されるごとに発生します。多くのユーザにリーチしたい時におすすめの課金形式です。

 

7. GDNとリスティング広告との違い

リスティング広告は、検索結果に表示されるテキスト型の広告です。指定したキーワードが検索されたときにのみ表示され、商品やサービスに関心を持ちやすいユーザにアプローチできます。

事実、アメリカのネット広告代理店「WordStream」のデータでは、全業種におけるGoogle広告の平均コンバージョン率は、ディスプレイ広告が0.77%に対し、リスティング広告は3.75%となってます。

参考:Google Ads Benchmarks for YOUR Industry [Updated!](WordStream)

 

一方、キーワードが検索されなければ表示されないため、潜在ユーザにアプローチしにくい点がデメリットです。潜在的なユーザをターゲットとするならディスプレイ広告、顕在的なユーザをターゲットとするならリスティング広告と使い分けるとよいでしょう。

リスティング広告についての詳しい内容は、次の記事をご覧ください。

関連記事:

【2025年最新】リスティング広告とは?費用や運用方法をわかりやすく解説!

 

8. GDNとYDAとの違い

YDA」は、GDNと同じディスプレイ広告の1つで、ヤフーのディスプレイ広告の通称です。
細かな違いは多くありますが、知っておきたい大きな違いとしては、配信面、ターゲティングの2つです。

 

配信面の違い

GDNは、Googleの独自面に加えて、Googleが提携している多くのアドネットワークに配信することができます。

YDAは、Yahoo!のサイトに配信できることに加えて、SNSのLINEにも広告を配信することができます。また、Yahoo!が提携しているパートナーサイトにも掲載ができます。

どちらも多くのユーザにリーチできることは同じですが、異なる配信面に掲載することができますので、併用するのが望ましいです。

 

ターゲティングの違い

YDAも様々なターゲティングを選択することができますので、細かなセグメントの違いはありますが、GDNでのYDAでも似たようなターゲティングを設定することは可能です。

 

検索行動によるターゲティング

YDAではサーチターゲティングというユーザが検索したキーワードを指定してターゲティング機能があります。
※サーチターゲティングは2025年7月に終了し、高度なセグメントという機能に統合予定

GDNでは検索行動でターゲティングすることはできず、Google広告で検索行動のターゲティングを実施する場合、GDNではなくデマンドジェネレーションキャンペーンなど他のキャンペーンを使用する必要があります。

 

LINE公式アカウントのターゲティング

YDAでは、連携している自社のLINE公式アカウントの情報を活用したターゲティングが可能です。
例えばLINE公式アカウントで友だちになっているユーザに対して広告を配信することができます。

 

9. GDNとデマンドジェネレーションとの違い

デマンドジェネレーション」は、YouTube、Gmail、Discoverなど、Googleが提供するサービスに広告を配信できる機能です。GDNとの違いは様々ありますが、知っておきたいこととしては配信面とターゲティングの違いがあります。

 

配信面の違い

GDNでは、Youtube、GmailなどGoogleサービスと、提携アドネットワークに配信できますが、デマンドジェネレーションキャンペーンでは、Google Discoverにも配信することができます。

Discoverとは、ホーム画面に表示される、次のようなコンテンツです。アプリを開いた際に表示されるため、目に留まる確率が高い特長があります。このDiscoverに広告を配信できることが、デマンドジェネレーションの強みとなります。

一方で、デマンドジェネレーションキャンペーンではアドネットワークには配信できないことがデメリットではありましたが、今後アドネットワークには配信できる予定とされています。

 

ターゲティングの違い

GDNでは検索行動を元にしたターゲティングができませんが、デマンドジェネレーションキャンペーンでは検索行動によるターゲティングが可能です。

そのため、過去に検索をしていたニーズが顕在化しているユーザに対してもアプローチすることが可能です。

また、GDNでは類似オーディエンスが使用できないですが、デマンドジェネレーションキャンペーンでは利用することができます。

 

10. GDNがとくにおすすめな2つのケース

この章では、GDNの利用がとくにおすすめな2つのケースについて、解説します。

 

ケース1:購入の検討期間が長い商材を扱っている

購入の検討期間が長い商材を扱っている場合、GDNでの広告配信がおすすめです。なぜなら、GDNはカスタマーマッチやリマーケティングなど、ユーザに定期的に広告を配信する機能が豊富だからです。検討しているあいだに購入意欲が低下したケースもフォローしやすいでしょう。

 

ケース2:BtoCなどターゲットが広い商材を扱っている

GDNの特長の1つが、Googleが抱える圧倒的なユーザ数です。利用者数が多いぶん、人の目に触れる機会も豊富であり、ほかの広告運用では情報を届けられない層にもアプローチできる可能性があります。国内・海外問わず配信できるため、事業を複数国で展開している場合も有効です。

 

11. GDN広告運用の5つのポイント

豊富な機能を持つGDNですが、ポイントをおさえずに運用すると、効果を発揮できない可能性があります。

この章では、GDNを利用する際に意識するべき2つのポイントを解説します。

 

1.目的に合わせた入札戦略を活用する

GDNは手動入札と自動入札を選ぶことができますが、自動入札を活用することがおすすめです。

自動入札ではGoogleのAIが成果を最大化されるように最適な広告配信を行うため、手動では実現できない細かな運用が可能です。

自動入札にはいくつか種類があり、コンバージョンを目的とした戦略やインプレッションを目的とした戦略などがあります。

目的が最大化されるようにAIが配信するため、広告の目的に沿った入札戦略を選ぶことが重要です。

 

2.レスポンシブディスプレイ広告を活用する

ディスプレイ広告というと、画像だけの配信をイメージする方も多いと思いますが、GDNではレスポンシブディスプレイ広告を活用することがおすすめです。

少ない画像素材でも様々なサイズの広告枠に配信できるため多くのインプレッションが期待できることや、画像とテキストをユーザごとに合わせて自動で最適な組み合わせで配信される特長があり、運用工数を削減しながら高い成果が期待できます。

 

3.クリエイティブのPDCAを回す

GDNはネットサーフィンをしているような潜在層にアプローチできる広告ですので、潜在層に興味を持ってもらうためにはクリエイティブが重要です。

レスポンシブディスプレイ広告では複数の画像とテキスト素材を入稿することができ、自動で最適化されるからといっても、入稿した素材のなかで最適化されるだけですので、より高い成果を得るためにはクリエイティブのPDCAを回す必要があります。

レスポンシブディスプレイ広告では、広告素材の良し悪しを管理画面から最良、良、低の3段階で確認することができますので、評価が低い広告を停止し、新しいクリエイティブを追加するして改善を進めましょう。

 

4.リマーケティングを活用する

コンバージョンを目的にGDNを配信する場合、欠かせないターゲティングがリマーケティングです。

一度サイトに訪れたことがある自社のサービスの関心層にアプローチできるため、高い効果が期待できます。

自社サービスを知らない新規ユーザへ配信することも重要ですが、リマーケティングも組み合わせて配信することで広告全体の効果を高めることが期待できます。

 

5.配信面を確認する

GDNではアドネットワークを通じて多くのサイトに広告を表示することができますが、中には成果に繋がりづらいようなサイトも存在します。

GDNでは配信面を除外する設定ができますので、定期的に配信面レポートを確認し、成果につながっていないサイトは除外することで、効率を改善することができます。

近年、アドフラウドと呼ばれる広告収益だけを目的としたサイトにも表示されてしまうリスクもありますので、配信面の確認やアドフラウドツールを活用しながら無駄な配信を削減していきましょう。

 

12. GDNの2つの注意点

GDNには利用上の注意点もあります。これから紹介する2点を把握していないと、広告を出稿できなかったり、ビジネスのスケジュールに悪影響をおよぼしたりする可能性があります。

 

注意点1:Google広告のポリシーを満たさなければならない

Googleに広告を出稿するためには、審査に通過しなければなりません。とくに注意するべきは「Google広告のポリシー」を守れているかです。Google広告のポリシーに反していると、通過の可能性は低いでしょう。

ポリシーの内容は、おもに次の4項目です。

 

ポリシー1:禁止コンテンツ

次のコンテンツを扱う広告は、掲載が認められません。

・偽造品
・違法薬物など、人々の安全を害する商品やサービス
・ハッキングソフトウェアなど、不正行為を助長する商品やサービス
・差別や暴力行為などを助長する、不適切な内容

 

ポリシー2:禁止されている行為

広告制作にあたっては、次の行為が禁止されてます。

・実際のリンク先を隠すクローキングなど、不適切な方法で広告審査を誤魔化そうとしている
・ユーザの個人情報を不正に収集したり、適切な安全対策が施されていなかったりする
・嘘の情報や、誤解を招く表現が使用されている

 

ポリシー3:制限付きのコンテンツと機能

次などに関連する広告を出稿するためには、規定の条件を満たす必要があります。

・性的な題材
・アルコール
・著作権
・ギャンブル、ゲーム
・ヘルスケア、医薬品
・政治
・金融サービス
・商標
・法的要件

 

ポリシー4:編集基準と技術要件

編集基準と技術要件には、次のものなどが該当します。

・広告のフォーマット
・リンク先の品質
・リンク先の操作性

広告のテキストにあいまいな表現が使われていたり、リンク先が404エラーだったりすると、要件を満たしていないと判断される可能性が高いです。

参考:Google 広告のポリシー(Google 広告ポリシー ヘルプ)

 

注意点2:広告審査に数日を要する場合がある

審査に申請しても、結果がすぐにわかるとは限りません。基本的には1営業日程度で判明しますが、審査要請が集中した場合などは数日以上を要する可能性もあります。広告審査が遅れてもよいよう、余裕のあるスケジューリングをしましょう。

参考:広告の審査プロセスについて(Google広告ヘルプ)

 

13. GDNの登録方法

GDNを利用するためには、Google広告のアカウント登録が必要です。アカウント登録が完了すれば、Google広告のトップページにアクセスし「今すぐ開始」をクリックしてください。

その後、ビジネスの概要やGoogleアカウント・YouTubeチャンネルなど既存アカウントとのリンク、支払い情報などを記入します。

アカウント登録後、Google広告のトップページからキャンペーン目標を設定し、下の項目から「ディスプレイ」を選択すれば、GDN広告を作成できます。

 

14. まとめ

GDN(Googleディスプレイネットワーク)では、YoutubeやGmailなどGoogleサービスだけではなく、アドネットワークを中心に多くのユーザにアプローチできます。

ターゲティング機能も豊富で、自社サービスと親和性が高い潜在層に対してリーチできるだけではなく、リターゲティングを活用することで効率的に広告を配信することができます。

クリエイティブや入札も自動化が進んでおり、初心者でも運用しやすいと思いますので、ディスプレイ広告をはじめたいという方はぜひ、検討してみてはいかがでしょうか。

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