【初心者向け】TikTok広告とは?広告の種類、メリット・デメリット、出し方、入稿規定などを解説!|ウェブ部

【初心者向け】TikTok広告とは?広告の種類、メリット・デメリット、出し方、入稿規定などを解説!

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10〜20代の若年層を中心に利用され、全世界で43億6600万ダウンロード以上を記録しているアプリ「TikTok」は、企業の公式アカウントや、インフルエンサーを活かしたマーケティングなど、広告媒体の1つとして注目されています。

TikTok広告とはそもそも何?
TikTok広告をはじめたいけど、どうしたらいいか分からない・・

といった疑問を持っている初心者の方に向けて、TikTok広告の基本知識や出稿するメリット、クリエイティブ制作のポイントまで詳しく解説します。

TikTok広告とは

TikTokがどのような媒体なのか、TikTok広告がなぜ効果的なのかを中心に、TikTok広告について解説します。

若者に人気のTikTokとは?

TikTokとは、中国北京に本社をおくBytedance社が開発・運営する、15秒〜60秒のモバイル向け短尺動画投稿SNSです。

TikTokでは、動画を撮ったその場でフィルターやエフェクト(スローモーション・逆再生など)の機能を利用でき、音源も個人で準備しなくてもBGMが選べるなど、動画の加工・編集機能が充実しています。

YouTubeのように動画編集技術がなくても、15秒ほどの動画さえあれば簡単に編集・投稿できることから、投稿のハードルが低く、誰でも参加できるのが特長です。

最近では、おもしろ動画やライフハック、便利グッズの紹介など、あらゆる動画が投稿されており、以前より、動画の幅が広がっています。様々なニーズに対応した動画が充実することで、より多くのユーザがTikTokを利用するようになるため、TikTok広告を活用すれば、新たなユーザの獲得も期待できるでしょう。

 

TikTok広告がなぜ効果的なのか

TikTokの月間利用者数は、全世界で16億7,700万人(2021年7月時点)、日本国内で2,800万人(2024年2月時点)と、非常に多くの利用者を抱えるアプリです。

10代の若者における、TikTokの1日あたりの平均利用時間は1.5時間とのデータもあり、広告を目にする機会が多い、という特長もあります。

また、「最新情報をチェックしたい」「商品やサービスについて知りたい」など、情報収集に積極的なユーザが多く、実際に動画を投稿をするユーザだけでなく、投稿された動画を視聴するだけのユーザも高い割合で存在しています。

このように、TikTokは利用者の多さや高いエンゲージメント率などから、広告の影響力が大きく効果的であると言えます。

参照:TikTokユーザー統計 – 2024年、誰がTikTokを使う?(Tridens)
参照:TikTokのユーザー数や年齢層は?2024年の最新統計データ15選(Shopify)

 

TikTok広告の種類と費用

TikTok広告の配信方法は、予約型運用型の2つに分けられ、それぞれで配信できる広告のメニューや費用が異なります。

それぞれ解説します。

運用型

運用型は、運用者が配信期間や入札価格、ターゲティングなどを設定し、オークションで配信枠を落札する配信方法です。

運用の際に設定する「キャンペーン目的」によって、最適化する指標や課金方式、広告フォーマットが異なります。

大きく分けて、動画の視聴やリーチに最適化したブランディング向けのキャンペーン目的と、Webサイトへのアクセスやアプリのインストール数に最適化したパフォーマンス向けのキャンペーン目的のどちらかで、全8つのキャンペーン目的が用意されています。

運用型で配信できる広告のメニューは次の2種類があり、どちらも同じような見た目で、おすすめフィード上に表示されます。

▼インフィード広告表示例

Spark Adsの表示例

引用:TikTok ビジネスヘルプセンター

 

Diversion

オーガニック投稿の合間に表示される広告で、オーガニック投稿と同様に、ユーザはいいねやコメント、シェアなどが可能です。そのため、ユーザの反応を確認したり、興味を引くことができれば拡散してもらえたりと、多くのユーザへのアプローチが期待できます。

ユーザが表示名やプロフィール写真をクリック、または画面をスワイプすると、設定したLPかアプリストアに遷移します。

なお、広告を掲載する際は、広告用に動画を作成する必要があります。

 

Spark Ads

オーガニック投稿の合間に表示される広告で、ユーザによるオーガニック投稿(自社、または他者アカウント)を広告として活用でき、新たに広告用動画を作成する必要はありません。

また、オーガニック投稿に対して、CTAボタンやテキストをつけて広告として配信できるので、動画からWebサイトへの誘導がスムーズに行えます。

ユーザが表示名やプロフィール写真をクリック、または画面をスワイプすると、アカウントのプロフィールページに遷移します。

 

予約型

予約型は、決められた広告枠を購入し、確実に広告を表示させる配信方法です。
広告のメニューによって、配信面や期待できる効果、費用が異なります。

TopView(起動画面広告)

TikTokアプリ起動時に表示される広告で、1日1社のみ利用可能な配信枠です。

利用ユーザ全員にアプローチ可能なため、TikTok広告の中では最大級のリーチ数を確保でき、知名度や認知度の向上が期待できますが、その分最低出稿金額が500万円~とTikTok広告の中でも高額です。

▼TopView表示例

起動画面広告の表示例

引用:TikTok ビジネスヘルプセンター

 

リーチアンドフリークエンシー

アプリ起動後に、おすすめフィード上に表示される広告です。

事前にリーチしたいユーザ数や、1ユーザあたりの広告表示回数を設定することで、キャンペーン目標に応じた効率的な広告配信が可能です。

フィード上で何番目に表示されるかによって2プランから選択が可能です。

【配信プラン】 

・Top Feed:おすすめ欄の中で最初の広告枠(4番目)を指定できる
・Standard Feed:おすすめ欄の4番目以降でランダムに表示

費用は配信量に応じて決まりますが、広告配信期間中のCPMは固定されるため、予算管理がしやすいです。

ブランドミッション広告

広告主が提示するミッション(課題やテーマ)に基づき、TikTokクリエイターが動画広告を作成・投稿し、その中から最も効果的な動画をTikTokが選定し、選ばれた動画がおすすめフィード広告に表示される広告です。

クリエイターの創造性と影響力を活用することで、より自然で効果的な広告が期待できます。

配信可能なインプレッション数上限に応じて2プランから選択が可能です。

【配信プラン】
・Mission Standard(1,000万インプレッション) 903万円~
・Mission Mega(2,000万インプレッション) 1,806万円~

また、オプションで、エフェクトやフィルター、スタンプなど企業が作成した独自のクリエイティブをユーザに提供できる、ブランドエフェクトも利用可能です。

ブランドエフェクトを利用することで、ユーザは商品を購入せずとも実際に使用したかのような体験ができ、ブランドの世界観の体感や、商品の性質をTikTokを通して擬似的に体験することができます。

【エフェクトの開発費】
・Standard Effect(2次元を中心としたエフェクト) 130万円
・Advanced Effect(3DやARを用いたエフェクト) 389万円

【エフェクトの掲載費】
6~12日間(日数に関わらず一定):20万6千円

▼ブランドエフェクト表示例

ブランドエフェクトの表示例

ハッシュタグチャレンジ

TikTok内で企業がテーマとなるハッシュタグ(#〇〇)を用意し、ハッシュタグの内容に沿った動画投稿をユーザに促す、ユーザ参加型の広告です。

参加のハードルが低く、広告感がなく受け入れられやすいことから、拡散されやすい特長があります。

ターゲティングはできないものの、インフィード広告や起動画面広告に表示されるため、まだ企業や商品を知らない多くのユーザに向けて配信可能です。

バナーやおすすめに表示される期間によって金額が異なります。

【配信プラン】
・ベーシックハッシュタグチャレンジ(おすすめに2日間表示) 1,000万円
・スタンダードハッシュタグチャレンジ(バナーとおすすめに6日間表示) 1,500万円
・ハッシュタグチャレンジプラス(バナーとおすすめに5日間表示) 1,700万円
・バトルハッシュタグチャレンジ(2つのハッシュタグをバナーとおすすめに3日間表示) 2,000万円

▼ハッシュタグ広告表示例

ハッシュタグチャレンジ表示例

TikTok広告の特長

TikTok広告の特長は主に以下の4つです。

・UGCによる拡散ができる
・BGM付きの動画形式である
・広告そのものがコンテンツになる
・アドネットワーク「Pangle」を利用した広告配信ができる

それぞれ具体的に説明します。

UGCによる拡散

「UGC」とはUser Generated Contentの頭文字をとった略称で、ユーザ自身が生み出したコンテンツを指します。

例えば、ユーザ参加型の広告である「ハッシュタグチャレンジ」は、ユーザが企業の公式動画をもとにした動画を作成し投稿することで参加できます。そのため、UGCが生まれやすいのが特長です。

UGCであれば、もとは企業の広告であっても広告として認識されづらいため、ストレスなく動画を見てもらいやすいメリットがあります。

また「ハッシュタグチャレンジ」には、ユーザ自身が楽しむために積極的にハッシュタグを使用したり、関連動画のシェアを行ったりと、拡散されやすいのもメリットです。拡散されれば、投稿したユーザのフォロワーにも見てもらえるため、さらに多くのユーザへアプローチできます。

TikTokは、ユーザが自ら行動し投稿する動画プラットフォームであることから、「ハッシュタグチャレンジ」のようにユーザが広告に参加する動画、つまりUGCを活用すれば、広告の拡散に役立つでしょう。

 

BGM付きの動画形式である

TikTok広告最大の特長はBGM付きのショートムービー形式の広告という点です。

テキストや画像のみの広告と比べ、BGMがあると広告を最後まで見てもらいやすく、記憶に残りやすい傾向があります。作成した動画広告のBGMにはオリジナル楽曲だけでなく、アプリ内で用意された音源を使うことも可能です。

自社の商品やターゲットにマッチしたBGMを使用すること以外に、TikTokで人気の曲を使うと注目されやすく、印象に残りやすいため効果的といえます。

 

広告そのものがコンテンツになる

自社の商品やサービスをアピールする広告であっても、クオリティの高い動画や多くのユーザの興味関心を引く動画であれば、再生回数が伸びSNSでのシェアが期待できます

TilTok広告は一般ユーザの投稿と似た形式のため、他のSNS広告よりもユーザからの反応が得やすいです。また、「いいね」「コメント」もつくのでより広告らしさが薄れます。

モデルやインフルエンサーなど影響力のある人材を起用しなくても、内容によっては再生回数が増えたり、「いいね」や「コメント」がたくさんついたりすることもあります。

そのため、どのような内容が受け入れられやすいのか、どうすれば多くのユーザの興味を引くのかを考えて動画を制作することが重要です。

 

アドネットワーク「Pangle」を利用した広告配信ができる

TikTok広告では、TikTokを運営するBytedance社の提供するアドネットワーク※「Pangle」にも配信できます

Pangleのネットワークを利用すれば、TikTok以外にもゲームや漫画などの多様なアプリへも広告を配信でき、アプローチの幅を広げることができます。

※アドネットワーク:広告の配信面を最適化するため、WebサイトやSNS、アプリなど様々な配信面を一括で管理している配信網。アドネットワークで管理している広告枠は、例外を除き、そのアドネットワーク経由でないと配信できない。

 

TikTok広告を出稿するメリット

TikTok広告には、主に次の4つのメリットがあります。

高いターゲティング精度

TikTokは、以下のようなユーザに関する様々なデータを保有しています。

・基本情報 (性別や年齢、居住地域、言語など)
・通信環境 (IOS/Androidといった使用機種、Wi-Fiの使用有無など)
・興味関心 (スキンケアやゲーム、旅行といった興味関心ラベルに基づく情報)
・カスタマイズ (自社の顧客データと照らし合わせた高い精度のターゲティング)

これらの情報をもとに独自のアルゴリズムを用いて、精度の高いターゲティングが可能なので、ターゲットにピンポイントで広告配信できます。興味関心を持つユーザに向けて広告を配信すれば、購買や登録、問い合わせといった自社の目的達成に役立つでしょう。

そのほか、TikTok広告の特長的なターゲティングについては、「TikTok広告のターゲティング」の見出しでも解説しています。

 

動画ならではの訴求力

文字や動画、アニメーション、BGMなど様々な要素を盛り込めるため、広告を閲覧したユーザの視覚と聴覚に直接訴えかけることができます。そのため、画像やテキストのみの広告よりも訴求力が高いという特長があります。

動画で伝えられる情報量は文字の5,000倍と言われており、短い動画でも多くの情報が伝えられる内容の濃い広告になることも大きなメリットです。

 

若年層(10~20代)に届きやすい

国内のTikTok利用率は、10代で70%、20代で52.1%と、若年層の利用者が多いです。

さらに、10代から20代の利用者でTikTokを「毎日」利用するユーザの割合が55.8%という調査結果もあり、多くの若者にとってTikTokは生活の一部となっていると言えるでしょう。

これらのデータから、TikTokは若年層と結び付きの強いSNSと言え、若年層をターゲットにした商品やサービスを展開している企業は、TikTok広告を活用すれば効率良く成果につなげられる可能性があります。

参照:令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>(総務省)
参照:【調査結果】TikTokユーザーの44%がアプリを開く頻度は「毎日」!10代~20代で毎日アプリを開くユーザーは56%(FNNプライムオンライン)

 

X(Twitter)やInstagramでも拡散される

動画広告を配信できるTikTokですが、TikTok以外のSNSに動画を拡散することも可能です。

TikTokには、動画をXやInstagram上にシェアできる機能があるため、ユーザに有益な情報や高い訴求力のある動画広告を投稿し興味をひくことができれば、XやInstagramへの拡散が期待できます。

ユーザに拡散してもらえれば、TikTok以外のSNSユーザに企業や商品を知ってもらえる機会が増え、認知度アップや新規ユーザの獲得が見込めるでしょう。

 

TikTok広告の入札方法

TikTok広告は、広告のメニューに応じて次の4種類の入札方法があります。

 

入札方法 内容
CPM 広告の1,000回表示ごとに課金
oCPM 広告の1,000回表示ごとに課金
CPV 2秒、6秒、動画視聴完了ごとに課金
CPC 1クリックごとに課金

CPMとoCPMは、「広告の1,000回表示ごとに課金」という点では共通していますが、配信対象となるターゲットが異なります。

CPMの場合、配信対象は可能な限り多くのユーザですが、oCPMの場合は、コンバージョンやアプリインストールイベントを完了する可能性が高いと判断されたユーザに限定されています。

 

TikTok広告のターゲティング

TikTok広告では、基本的なデモグラフィック属性、興味・行動、デバイスなどによるターゲティング以外にも、独自のユーザデータとアルゴリズムによって精度の高いターゲティングが可能です。
TikTok広告の特長的なターゲティングは、次の2つです。

カスタムオーディエンス

ユーザのアプリ内での行動や、Webサイトのトラフィック情報などを基にターゲティングができます。
例)フォロー、ページ訪問、動画広告視聴、アプリインストール

既存顧客へのリマーケティングや、見込み顧客へのアプローチに有効です。

 

コンテクスチュアルターゲティング

ユーザ軸ではなく、配信面を軸にしたターゲティングができます。

用意された10のコンテンツトピックから選択すると、トピックに関連するユーザ投稿の直後に広告を表示できます。
例)美容、音楽、スポーツ、ゲーム、ペット、料理

閲覧中のコンテンツと関連性の高い広告を表示するため、ユーザの興味を惹きやすいです。

 

TikTok広告の入稿規定

TikTok広告のクリエイティブ入稿規定は、ユーザによるオーガニック投稿であるSpark Adsか、それ以外かで異なります。

Spark Adsの場合、規定が少なく自由度が高いです。

▼Spark Adsの入稿規定

フォーマット .mp4、.mov
動画の長さ 指定なし

▼Spark Ads以外の入稿規定

アスペクト比 9:16/1:1/16:9
解像度 ・縦方向(推奨):9:16、540×960ピクセル以上

・横方向: 16:9、960×540ピクセル以上

・正方形:1:1、640×640ピクセル以上

フォーマット .mp4、.mov、.mpeg、.3gp、.avi
動画の長さ 5~60秒(推奨:21~34秒)
ファイルサイズ 500MB以下

参照:TikTokオークションインフィード広告(TikTok ビジネスヘルプセンター)

 

TikTok広告の出し方

TikTok広告の出し方は次のとおりです。

TikTok Ads Managerにアクセスし、アカウントを作成
②メールアドレス、または電話番号で本人確認を行う
③会社名や広告を配信する業界、支払情報などの情報を入力
④審査通過後、タグ、イベント、オーディエンスを設定する
⑤キャンペーンを作成し、予算等を設定し、配信スタート

 

印象に残るクリエイティブ制作のポイント

ユーザの印象に残りやすいクリエイティブを作るポイントは次の5つです。

15秒以内に収める

広告の種類によっては最大60秒の動画を出稿できますが、サービス開始初期の投稿動画が最大15秒だったこともあり、通常投稿では15秒以内の動画が多いため、15秒以内で商品やサービスの魅力を訴求できるような構成がおすすめです。

TikTok公式では21~34秒を推奨しているため、多少長くなっても問題ないですが、長いほどスキップされる可能性は高まるので、やはり、15秒を目安に訴求をまとめるのがよいでしょう。

 

表示領域を意識した動画

ユーザのほとんどがスマートフォンを使用しているため、縦型広告が見やすい環境であること、また縦型広告はダイナミックさがあり、スキップせずに見てもらえることから、TikTok広告は縦型が推奨されています。

どの広告でも広告媒体の配信面にマッチしたクリエイティブの制作が求められますが、縦長動画を作る際は、表示領域を意識することが重要です。

TikTok広告は、テキストや外部ページへ遷移するアクションボタン、プロフィール画像などを表示できる仕様となっています。本来テキストを表示する位置にボタンやアイコンを被せてしまうと読みづらくなってしまうため、ボタンやアイコンの位置を考慮しクリエイティブを制作するといいでしょう。

なお、YouTubeのような横向きの動画をTikTokで使用する場合は、スマートフォンで見やすいよう縦向きに変更する必要があります。

 

最初の数秒を意識する

多くのユーザは動画広告開始後の最初の1〜2秒で見続けるかどうか判断します。そのため、スキップされないよう始めの数秒でユーザの気持ちを掴むことがポイントです。

ユーザの興味を引きつつ広告を最後まで視聴してもらうためには、最初の数秒に真似したくなる振り付けや目を引く効果を使用し、伝えたいことをインパクトある形で表現する必要があります。

通常の投稿と変わらない自然な動画の中に広告要素を盛り込む、または印象に残る動きを取り入れて最初の数秒でユーザの興味を引くなど工夫をしてみましょう。

 

音源はリズミカルなものにする

ユーザが広告を避ける理由の多くに「鬱陶しい」があります。

鬱陶しいと感じさせず、かつ広告を見てもらうためには、広告の内容だけでなく音源も重要なポイントです。

音楽付きの動画というTikTok広告の特長を活かし、TikTokで話題のBGMを使用したりリズミカルで楽しいオリジナルBGMにしたりして、最後まで聞きたいとユーザに思わせる工夫をしましょう。

テキストの量や振り付けなど動画の内容にも気をつけつつ、ターゲットや商品とマッチしたBGMを選び、ユーザの興味を引く広告を作成することがポイントです。

 

ユーザにアクションを起こさせる工夫をする

広告に興味をもってもらっても、購入や問い合わせなど実際の行動につながらなければ本来の目的が達成できません。

TikTok広告のうち、起動画面広告やインフィード広告は、アプリ内外問わずリンクが設定できるため、ランディングページや自社サイトへの遷移を促すことができます。

購入や問い合わせを促すには、TikTokの動画広告からサイトへの導線が重要です。動画広告内で誘導したりサイトへのボタンを目立たせたりと、ユーザがアクションを起こしやすいよう意識し、工夫しましょう。

 

5つのポイントを押さえた上で、結果を出している他社の広告を参考にするのも良いでしょう。

TikTokでは、様々な地域の高パフォーマンスな広告やバイラル動画の事例、それらを分析した広告制作のヒントなどを提供する、TikTokクリエイティブセンターというサービスがあります。

TikTokクリエイティブセンターでは、クリエイティブ事例のほかにも、人気の音楽やトレンド、最新のハッシュタグ、人気のクリエイター情報なども提供されていて、効果的なクリエイティブ制作に必要な情報を網羅的に得ることができるため、ぜひ、活用しましょう。

 

TikTok広告を出稿する際の注意点

TikTok広告を制作、出稿する前に知っておきたい注意点は以下の2つです。

・広告審査基準を満たす必要がある
・クリエイティブの運用力があるか

それぞれの注意点について、詳しく説明します。

 

広告審査基準を満たす必要がある

どのようなWeb広告にも言えることですが、せっかく広告を作成しても、広告審査基準を満たしていなければ配信することができません。広告を掲載する前には、TikTokによる広告審査が行われます。

主な審査項目は、「広告主と遷移先のランディングページが一致しているか」
「静止画と動画に関してはファイルサイズや解像度の規定を満たしているか」
「性的表現やハラスメントを含まないといったコミュニティガイドラインを遵守しているか」などです。

審査の基準に関してはその都度変更されるため、出稿前にガイドラインを見直すとよいでしょう。また、万が一審査に落ちた場合は、広告を制作し直し、再度審査依頼する必要があります。

 

クリエイティブの運用力があるか

TikTok広告は動画型のフォーマットのため、動画の良し悪しで成果が大きく変わります。

リスティング広告でいくつも広告文を作成し効果検証するように、TikTokでも複数の動画を作成し効果の良いものはどれかを分析するクリエイティブのABテストも効果を出すために必要不可欠です。

クリエイティブのABテストを継続的に行うためには、常に複数本の動画を効果検証し新たに制作できる体制を整えておく必要があります。

 

TikTok広告の事例

UQ WiMAX

UQコミュニケーションズ株式会社の提供する、インターネット通信サービス「WiMAX +5G」は、特に20代からの商材認知率が低いという課題を抱えていました。

そこで、利用ユーザに若年層の多いTikTokを接点とし、TikTokの中でも人気コンテンツであるショートドラマと、クリエイタータイアップを掛け合わせた施策を実施したところ、ブランド認知を3.6%拡大し、当初の想定を大きく上回る成果を出しています。

参照:UQ WiMAXがTikTokでブランド認知を3.6%拡大。ショートドラマで利用イメージを喚起(TikTok for Business)

 

メディキュット

レキットベンキーザー・ジャパンの提供する、着圧ソックスのブランド「メディキュット」は、過去にCMなどに出演していたアンバサダーのイメージや印象が非常に強く、イメージがアップデートされにくいことや、若年層へのリーチに課題を抱えていました。

そこで、認知において最もインパクトのある広告枠の「TopView」、コンテンツの合間に配信される「インフィード広告」など、フルファネルでアプローチすることで、大手ECサイトでの指名検索量が約50%増えた上、広告認知は+8.1%、ブランド想起は+8.5%、好意度は+4.2%と、TikTok広告の活用でユーザの態度変容を起こすことに成功しています。

参照:メディキュットがフルファネル戦略でTikTok売れ(TikTok for Business)

 

まとめ

急速に拡大しているTikTok広告ですが、ただ出稿すれば効果が得られるわけではありません。

自社のターゲットや解決すべき課題を把握しつつ、ユーザ層や広告の種類、TikTok独自の特長をうまく活かした動画制作と効果的な広告運用が大切です。

この記事で紹介した制作のポイントや注意点を参考に、TikTok広告でマーケティングを成功させましょう。

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