チャネルを横断したMAに最適!KARTE Messageの機能と活用例|ウェブ部

チャネルを横断したMAに最適!KARTE Messageの機能と活用例

KARTE

KARTE Messageとは

株式会社プレイドが提供するKARTE Messageは、顧客一人ひとりにパーソナライズされたメッセージを届けることに非常に適したマーケティングオートメーション(MA)ツールです。
本稿では、KARTE Messageの主な機能と、それらがどのように顧客体験の向上に貢献しているか、具体的な活用例を交えながらご紹介します。

チャネルを横断したマーケティングオートメーション

KARTE Messageは、メール、アプリ、LINEなど、多様なチャネルを横断して顧客とのコミュニケーションを取ることに最適なツールの一つです。
顧客それぞれのサービス利用状況や好みに応じて最適なチャネルでメッセージを送信することができ、企業はより効果的なマーケティング活動を展開することができます。

KARTE Messageの主な機能

・マルチチャネル配信: 複数のチャネルを統合し、顧客それぞれに適した体験を提供します。
・顧客データ連携: サービスの基幹データをKARTE Datahub*に連携すれば、様々な会員情報をMA配信に活用することが可能です。
・サイト内行動データ連携: KARTEで収集された顧客行動データを基に、各チャネルでの配信内容を最適化します。
・ステップ配信: 顧客の行動履歴や属性に応じた複雑なメッセージ配信シナリオを簡単に構築できます。
・エディタ機能: GUIによりHTMLの知識などがなくても配信コンテンツの作成が可能です。

*KARTE DatahubとはKARTEで取得したデータや基幹データ、その他外部サービスのデータなどを集約できるデータ統合プラットフォームです。Datahubに蓄積したデータをKARTEの各施策で活用することができます。

サイト内行動と基幹データを絡めて配信が可能

KARTE Messageの大きな特徴はKARTE本体(KARTE Web)との連携ができることです。
これにより、細かなサイト内行動をMA施策に役立てていくことができます。
その結果、特定のページ閲覧や商品のカート投入、フォーム入力の途中離脱など、顧客のその時々の行動や興味関心に合わせたタイムリーなアプローチが可能です。

施策例

・カート離脱から数時間以内に商品リマインドメールを送信
カートイベントで商品情報を取得しつつ、KARTE Message側で頻度高くカゴ落ちメールを配信する設定にすることで、カートから離脱したユーザーに素早くアプローチすることができます。

・前日に閲覧した商品に基づいてランキングを配信
基幹データ側で商品カテゴリごとのランキングデータを用意しておき、前日にどのカテゴリの商品を閲覧したかに応じて、ランキングコンテンツを配信します。

また、サービスの基幹データをKARTE Datahubに連携することで、基幹データ内の情報も配信条件に利用することができるため、施策の幅やパーソナライズの精度がさらに上がります。

▼各種データとKARTE Messageの連携イメージ

KARTEで取得したイベントデータと、基幹データをKARTE Datahubに集約。
Datahub内ではクエリを作成することでデータ加工が可能なため、ここでKARTE内のデータと基幹データをかけ合わせたデータの作成をすることも可能。

加工したデータや基幹データの内容を「リスト」という形でKARTE Messageに連携し
メールやLINE、プッシュ通知の対象者としたり、リスト内の情報を基にメールに表示するコンテンツを作成することができます。

ユーザー別のコンテンツ出し分けが1つのキャンペーンで可能

会員のランク別に配信内容を変える場合、キャンペーンそのものを分ける方法もありますが、アクション内の記述方法を工夫することで、一つのキャンペーンで出し分けをすることが可能です。
そうすることで管理するキャンペーン数自体を減らすことができるため、メンテナンスの手間なども省けます。

具体的な方法としては、KARTE Messageでは「Handlebars」と呼ばれるテンプレートエンジンの一部の構文が利用できるため、その機能を利用します。
会員ランク別の出し分けでは「if」と「unless」という条件文を利用します。

ifとunlessを利用した条件文

前提として出し分けにはBoolean型のフィールドを利用します。
Boolean型とは真 (True) か偽 (False) のどちらかの値を持つデータ型のフィールドのことです。
今回は「user_rank」が真 (True)であれば特定会員、偽 (False) であれば通常会員、というデータであると仮定しています。

その上で以下のように設定をすることで、会員のステータスに応じた出し分けができるようになります。

―――――――――――――
{{#if user_rank}}
【特定会員向けの情報】
{{/if}}

{{#unless user_rank}}
【通常会員向けの情報】
{{/unless}}
―――――――――――――

これはもちろんテキストメールだけでなくHTMLメールにも利用が可能です。
そのため下記のような構成のメールを手軽に作成することができます。
会員のステータスごとにメールを分ける必要が無くなるため、運用負荷軽減に繋がります。

ABテストを手軽に実施可能

施策の効果を最大化するためには、常に改善を続けることが不可欠です。KARTE Messageでは、配信するコンテンツのABテストを簡単に実施することができます。
配信比率を自由に変更できるほか、3パターン以上のテストにも対応しています。これらを上手に活用することで施策のPDCAスピードを改善することが可能です。

▼ABテスト設定画面
アクションのパターンはABだけでなく、いくつでも追加することができます。
また、未実施パターンも作成することが可能です。比率は5%刻みで設定が可能です。

また、配信するコンテンツはHTMLでの作成以外にも管理画面上のGUIで作成することができます。
HTMLの知識がなくても手軽にコンテンツを作成することができるため、ABテストをするために部分的に画像やテキストを変えたい、といった場合は即座に編集してテストを実行することができるのも大きな強みです。

▼メール作成画面のGUI
組み合わせられるブロック(テキストボックスや画像を入れる場所)が豊富なので、HTMLを直接書くことができなくても、自由にコンテンツを作成することが可能です。

まとめ

KARTE Messageは、顧客体験向上とマーケティング効果最大化を実現する強力なツールです。多機能性と柔軟性により、チャネル横断のパーソナライズされたコミュニケーション、精密なデータ活用、コンテンツ出し分け、手軽なABテストで、運用負荷を軽減しつつ顧客のエンゲージメントを高めることができます。

MAツール導入やCRM施策に課題を感じている方には、非常におすすめのツールです。

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