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KARTEに蓄積されたデータを簡単に可視化できる機能
Webサイトやアプリの運用において、ユーザーの行動を理解し、データに基づいた施策を実施することは不可欠です。しかし、「ユーザーの全体像を把握したい」「施策の効果を定量的に分析したい」と思っても、複雑なデータ抽出や専門的な知識が必要となり、時間や手間がかかるという課題を抱えているマーケティング担当者やWeb施策担当者の方も多いのではないでしょうか。
特に、SQLを用いたデータ抽出やBIツールでの集計作業は、現場のマーケターにとって高いハードルとなり、手軽にユーザーデータを可視化し、施策に活かすことが難しい現状があります。
本記事では、このような課題を解決し、より直感的かつスピーディーなユーザー理解を可能にするKARTEの機能「ユーザー構成比」に焦点を当てます。この機能がどのようにユーザー理解を深め、施策の効果を最大化できるのか、その具体的な使い方やメリットについて詳しく解説します。
ユーザー構成比の概要
KARTEの「ユーザー構成比」は、Webサイトやアプリにアクセスするユーザーの属性や行動の割合を、グラフや数値で直感的に表示する機能です。
最大の特徴は、SQLなどのデータ抽出やBIツールを介することなく、KARTEのダッシュボード上で直接、ユーザーの構成比をリアルタイムで確認できる点にあります。
例えば、以下のようなユーザーの構成比を簡単に把握することができます。
1.新規ユーザー/リピーターの比率: 新規獲得と既存顧客育成のバランスを可視化します。
2.デバイス別構成比: PC、スマートフォン、タブレットなど、どのデバイスからのアクセスが多いかを把握し、最適な表示や機能提供に活かせます。
3.流入チャネル別構成比: 広告、オーガニック検索、SNSなど、どこからユーザーが来ているかを理解し、集客施策の評価に役立てます。
4.特定のアクション実行ユーザーの有無: 商品購入者、資料請求者など、特定のコンバージョンに至ったユーザーが全体のどのくらいの割合を占めるかを把握できます。
これらの情報は、データ抽出や複雑な設定なしに、KARTEの管理画面上でリアルタイムに確認できる点が大きな特長です。
また、上記はあくまで一例でありKARTEで取得しているイベントであれば50件まで追加していくことができます。KARTEでユーザー属性情報(年齢、性別、居住地)を取得・連携している場合は、そういった情報も利用することができます。
さらに任意の指標だけを集めたダッシュボードとして「ビュー」を作成できます。
デフォルト表示だと全ての指標が並んでしまいますが、この機能を利用することで購入に関わる指標だけに絞って確認することも可能です。
可視化したデータをユーザー単位まで深堀れる
簡単にユーザー指標やセグメントでデータを比較
ユーザー構成比は、データを可視化出来るのはもちろんですが、さらにそこからセグメントでデータを分解出来るほか、最終的にはユーザー単位で追っていくことか可能なツールです。
例えば作成したユーザー構成比全体を特定の指標やセグメントで比較し、横並びでデータを確認することができます。
下の画像は累計の来訪回数が1回、2~5回、6回以上でデータを比較した際のものです。
ここに表示されているのは一部のデータのみですが、ユーザー構成比で抽出したデータ全てをこのように比較することができます。
来訪回数別に流入元の違いを把握することや、特定セグメント別の購入金額やCV数の比較などをすることが簡単に行えます。
抽出したデータをさらにセグメント分割
各種データを集計した後、そのデータをセグメントやユーザー指標別に分解して詳細データを確認することが可能です。
例えば下記画像のように流入元URL別(ドメイン別)に分類した後、そこにさらに「購入回数」を掛け合わせることで、どの流入元で購入人数が多いか、全体に対してどの程度の比率かを簡単に抽出することができます。
N1ユーザー分析に繋げる
上記の方法で可視化し、絞り込んだユーザーをさらに細かく見ていくことも可能です。
該当しているユーザーはリストでユーザーIDが表示されます。そのIDをクリックするとユーザーストーリーに遷移するため、ユーザー構成比の機能で絞り込んでいったユーザーに対しN1ユーザー分析をする、ということが可能となります。
このように、ユーザー構成比の機能を使用すればユーザー群ごとの違いを可視化し、さらに深掘りした上でユーザー1人ずつを細かく分析していくことにもつなげられるという、非常に便利な機能となっています。
導入メリット・他機能との連携
KARTEのユーザー構成比は、単体でも強力なツールですが、他の機能と組み合わせることでさらにその価値を高めます。
SQLやBIツールを使わずにスピーディーに分析
前述の通り、この機能の最大のメリットは、高度なデータ分析スキルがなくても、誰でも簡単に、そしてスピーディーにユーザーの全体像を把握できる点です。これによりデータ分析のハードルが下がり、意思決定のスピードが格段に向上します。
データ分析のためのエンジニアやアナリストへの依頼待ちといったリードタイムがなくなり、目の前のデータからすぐにネクストアクションを検討できる環境が整います。
データドリブンな意思決定を加速させる
これらの連携により、KARTEのユーザー構成比機能は、単なる分析ツールに留まらず、データに基づいた意思決定を加速させる強力な基盤となります。仮説検証から施策実行、そして効果測定までの一連のサイクルをスムーズに回すことで、Webサイトやアプリのパフォーマンスを継続的に改善し、ビジネス目標の達成に貢献します。
まとめ
KARTEのユーザー構成比機能は、マーケティング担当者やWeb施策担当者にとって、ユーザー理解を深め、施策の効果を最大化するための強力なツールです。SQLやBIツールに頼らず、直感的かつスピーディーにユーザーの全体像を把握し、インサイトを基に具体的な施策へと繋げられる点が最大の魅力です。
この機能を使えば、これまで見過ごしていたユーザーの行動パターンや潜在的なニーズを発見し、よりパーソナライズされた顧客体験を提供することが可能になります。専門知識がなくても、誰でもデータに基づいた意思決定を加速させ、ビジネスの成長に貢献するKARTEの「ユーザー構成比」をぜひ一度お試しください。