【事例あり】派生バナーの考え方、作成方法をわかりやすく解説|ウェブ部

【事例あり】派生バナーの考え方、作成方法をわかりやすく解説

ディスプレイ広告

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成果にこだわる制作チーム「B-SOKU」

派生バナー_アイキャッチ画像

本記事は、メディックスのクリエイティブ制作部隊であるB-SOKU(ビーソク)のメンバーが執筆しています。

 

納得のいくバナーができた!と広告配信をしても、なかなか効果が出なかったり、配信当初は効果的だったものの、時間の経過とともにパフォーマンスが低下したりと、バナーに悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。

またイチから別のバナーを作る時間も、訴求を考える手間も、お金も惜しい……
効果が出ないからといって、せっかく作ったバナーをお蔵入りさせるのはもったいない……

といった方にぜひ試していただきたい、既存バナーに少し手を加えただけで効果改善が期待できる「派生バナー」の作成について、その方法や実際の改善事例を交えて紹介します。

本記事が、皆さんのバナーへの悩みを少しでも解消し、効率的に「勝ちバナー」に近づく手助けとなれば幸いです。

 

派生バナーの考え方

バナーの派生には、大きく分けて2つの軸があります。

1つは、方向性を変えずに効果をアップさせるための「深掘りする軸」、もう1つは、新しい領域で効果を発揮するための「広げる軸」です。

それぞれの軸でどのようにアプローチするのか、例とともに紹介します。

バナー派生の2軸を表す図

 

深掘りする軸

現状のクリエイティブで成果が出ている場合、配色やテキストなどを最適化してさらに効果を高めることを目指す、「深堀りする軸」で派生パターンを考えましょう。

現状のバナーで成果が出ていたとしても、同じ広告が繰り返し表示されることでユーザは広告に見飽きてしまい、効率は悪化することが多いです(クリエイティブの摩耗)。

摩耗を防ぎ獲得効率を落とさないためにも、コピーやデザインを少しずつ変化させ、鮮度を保ちながらユーザの興味を維持する必要があります。

 

目的 ・より効果の高いクリエイティブにアップデートしたい
・同一ユーザに対して、何度も同じ広告が表示されることによる摩耗対策をしたい
期待できる改善率 小さい
得られる効果の変動 小さい

次に、深掘りする軸で実施できる派生バナーの例を紹介します。

①コピー派生の例

例えば、初期バナーで「お得なキャンペーン実施中!」というコピーを使用していた場合、時間の経過とともに「残り◯日!今すぐ申し込みを!」など、コピーを変えることで、異なるアプローチが可能です。

また、ターゲット層に合わせて言葉遣いやトーンを調整することも重要です。

コピーの派生例

 

②デザイン派生の例

デザインの場合、例えば背景やコピーの位置、サイズの微調整を行うことで視覚的なインパクトを変えることができます。

特に、カラーや文字サイズを変更すると、視覚的な見やすさの改善につながり、情報がより伝わりやすく、クリック率の向上が期待できます。

また、季節やイベントに合わせたビジュアル変更もおすすめです。

デザイン派生の例

 

広げる軸

現状のバナーや「深堀りする軸」の派生バナーでは効果が見込めず、大幅な改善が必要な場合、新しいアプローチの仕方や訴求方法へ「広げる軸」で、派生パターンを考えましょう。

 

目的 ・効果の大幅な改善が必要な場合
・新しいターゲットやインサイトを発掘したい場合
期待できる改善率 大きい
得られる効果の変動 大きい

具体的には、次のようなポイントから考えます。
・対象とするターゲット層の見直し
・インサイトの拡大
・新しいメッセージの開発

広げる軸のイメージ

このように、新しいアプローチを行い、それに合わせたコピーとデザインを作成することで「広げる軸」に沿った派生バナーが完成します。

 

改善事例(難易度別)

続いて、派生バナーを作成することで実際にどのような効果があったのか、メディックスの事例とともに紹介します。

改善箇所ごとに難易度の記載もあるので、何を実施するか決める際の参考にしてみてください。

 

深掘りする軸

1. 色の変更 (難易度★☆☆☆☆)

色の変更は比較的簡単にできる改善手法の1つです。

背景色やコピー等の色を視認性の高いものに変えたり、ブランドイメージに合わせたり、性別や年齢などによるターゲットの好みに寄せたりなど、様々な展開方法があります。

※バナーはダミーイメージです

色の変更例

▲変更前バナー

 

色の変更例_変更後

▲変更後バナー(背景を削除、コピー色を変更)

 

色の変更による効果

▲バナーの変更による改善率

 

このバナーでは、背景色とコピー色を視認性が高くなるよう変更したことで、CTR/CVR共に改善することができました。

また、コピーの重要な部分のみを強調色にすることで、伝えたいことがユーザの目に留まりやすくなりました。

 

2. 画像の変更(難易度★☆☆☆☆)

次いでおすすめしたいのが、『画像の変更』です。

サービスの概要がよりイメージしやすい画像や、ターゲットのペルソナに近しい人物画像など、ユーザに共感されやすい画像を選ぶのがおすすめです。

※バナーはダミーイメージ

画像の変更例_変更前

▲変更前バナー

 

画像の変更例_変更後

▲変更後バナー(画像をキッチンに変更)

 

画像の変更による効果

▲バナーの変更による改善率

 

こちらのバナーでは、「家族」にフォーカスした写真を、リフォーム後をイメージしやすい「キッチン」の写真に変更しただけで、CTRが約2倍になりました。

 

3. デザインの一部変更(難易度★★☆☆☆)

3つ目のおすすめ派生パターンは『一部のデザインを変えてみる』です。

特にユーザにとって引きの強いベネフィット部分や、CVに直結しやすいオファー部分を強調することで、CTRだけではなくCVRの改善にもつながりやすいです。

※バナーはダミーイメージ

デザインの一部変更例_変更前

▲変更前バナー

 

デザインの一部変更例_変更後

▲変更後バナー(価格訴求のデザインを変更)

 

デザインの一部変更による改善効果

▲バナーの変更による改善率

このバナーは、KPIが「初回お試し500円の申し込み」となるため、帯の「500円お試し」を訴求しているオファー部分を、右側一面に載せるデザインに変更したところ、CVRが2倍以上改善しました。

 

4. 画像の一部に動きをつける(難易度★★★☆☆)

「デザインや訴求内容はそのままに、効果を改善したい」といった方におすすめなのが、『コピーの一部に動きをつける(動画化する)』です。

コピーやデザインを変更する必要がないため、ブランドカラーや使用画像、コピーがあらかじめ決まっている商材の場合に有効です。

※バナーはダミーイメージ

画像の一部に動きをつける変更例_変更前

▲変更前バナー

 

▲変更後バナー(フッターのサブコピーを左から右にスライドする動きを追加)

 

画像の一部に動きをつけたことによる改善効果

▲バナーの変更による改善率

 

このバナーは、ブランドカラー/選手の画像/コピー(ラグビーの試合名)に規定があって変更できないため、サブコピーの一部を簡易的に動かしています。

これによりユーザーの目にも止まりやすくなり、結果、CTR/CVR共に改善し、CPAも半分以下に抑えることができました。

 

広げる軸

5. コピーの変更(難易度★★☆☆☆)

もうちょっと一歩先の派生を試してみたい!といった方におすすめなのが、『コピーの変更』です。

コピーを変えてテストをすることで、実際にどういう言い回しや訴求が対象ユーザーに刺さっているのかを検証することができます。

深堀りする軸と比べて、“訴求内容を考える”という手間がかかりますが、その作業に慣れてしまえば比較的簡単な手法です。

※バナーはダミーイメージ

コピーの変更例_変更前

▲変更前バナー

 

コピーの変更例_変更後

▲変更後バナー(サブコピーを変更)

 

コピーの変更による改善効果

▲バナーの変更による改善率

 

このバナーは、メインコピーはそのままに、サブコピーを「無料発送」訴求から「定額払い」訴求に変更しています。

その結果、CTRは約5倍、CVRに関しては7倍以上と大きく改善しました。

この結果から、「サービスメリット(近くの店舗への無料配送)よりも、ユーザーメリット(定額という定番フレーズ)の方が訴求パワーは強く、それがCTVRに大きな影響を与えたのではないか」という仮説が立てられます。

このように、コピーのテストは派生バナーとしての効果改善だけでなく、新たな勝ち訴求の発掘にも役立ちます。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、バナー派生の方向性やそれぞれの方法、実際にCTR・CVRが改善した事例を紹介しました。

簡単にチャレンジできる内容なので、バナー広告の効果でお悩みの方はぜひ試してみてください。

 


 

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B-SOKUのメンバー

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https://www.medix-inc.co.jp/contact/b-soku/

 

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記事監修者

成果にこだわる制作チーム「B-SOKU」

メディックスのアドクリエイティブ専門組織 B-SOKU(ビーソク)。
2017年に「クリエイティブで広告効果を高める」ことを使命として発足し、制作実績は51,700件以上。(2025年時点)
バナー広告・動画広告・LPなど、これまでの経験や知見の集積を基にした、ハイクオリティかつスピーディーな制作が強み。
B-SOKU:https://www.medix-jirei.com/b-soku/

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