Looker Studioの使い方:初心者編 ~レポートを作成してみよう~|ウェブ部

Looker Studioの使い方:初心者編 ~レポートを作成してみよう~

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はじめに

「データは手元にあるが、このデータをどう分析・共有すれば良いか分からない」

こんなお悩みはございませんか?

無料BIツール「Looker Studio」を使えば、このような悩みを解決できます。

「Looker Studio」とはGoogle社が提供しているインストール不要のクラウドツールで、分析結果はURL一つで簡単に共有できるのが大きな魅力です。

 

本記事では、初心者でも簡単に見栄えの良いレポートを作成する方法で解説していければと思いますので、ある小売店の仮想の売上データを使った分析レポート(下記イメージ)を作成する手順を3ステップでご紹介します。

 

 

準備するもの

1.Googleアカウント:Looker Studioの利用に必要です。

2.データソース:日付や売上などを含むデータです。文字コードをUTF-8にして準備しましょう。異なる文字コード(Shift_JISなど)だと、アップロード時に日本語が文字化けしてしまうため、この一手間が重要です。

(今回はCSVファイルを使用いたします。)

実際にレポートを作成してみよう

ここから実際にレポートを作成するためのステップを解説します。

 

ステップ1:Looker Studioにデータを接続する

まず、レポートの元になるデータをLooker Studioに読み込ませます。

 

1.Looker Studioで「+作成」をクリックします。

 

2.データ接続画面で、Googleコネクタからデータソースの参照元を選択します。

「ファイルのアップロード」を選択し、UTF-8形式のCSVファイルをアップロードします。
他データソースを使用する場合は、該当するコネクタを選択してください。

 

 

 

データ追加ウィンドウの右上を見ると、「データの認証情報」が出力されています。

こちらはそのデータソースが、どのGoogleアカウントの権限を使用して基となるデータにアクセスしているかを示しています。

ちなみに、レポートを今後閲覧する関係者のアカウントがデータ認証アカウントと異なっていても、レポートのデータは問題なく閲覧できますのでご安心ください。

 

3.Looker Studioが読み取った各フィールドの「データ型」を確認します。

まず画面左上の「リソース」メニューから「追加済みのデータソースの管理」を選択します。

 

 

次に追加データソースについて「アクション」メニューから「編集」を選択します。

 

データソースの編集画面が表示されたら、データソースのフィールドやデータ型を確認しましょう。特に「売上」や「販売数量」が「数値」型、「購入日」が「日付」型になっているかは後のレポート作成に大きく影響してくるので重要です。もし違っていたら、プルダウンから正しい型に変更し、「追加」ボタンをクリックします。「追加」を押すと、キャンバスに自動で元データの一覧(表)が作成され、データが正しく読み込めたかを確認できます。

 

 

ステップ2:グラフを作成し、データを可視化する

データ接続が完了したら、レポート上部の「グラフを追加」メニューを使い、データを可視化していきますが、白紙のレポートにキャプチャの通りレポートのレイアウトを選択するボタンが表示されるため、どちらかを選択します。

(今回は自由にレイアウトを構成できる「自由形式レイアウト」を選択します。)

 

 

レイアウトを選択できたらグラフを追加していきます。

ヘッダー部分に「グラフを追加」メニューがあるため、そちらから表示したい形式のグラフを選択します。グラフ形式を選択したら、レポートにグラフが表示されますので次にグラフの中身の設定・編集に移っていきます。

グラフは、分析の切り口となる「ディメンション」(例:商品カテゴリ)と、集計する「指標(メトリクスとも言う)」(例:売上)を設定して作成します。グラフを配置すると画面右に設定パネルが現れ、ここに項目をドラッグ&ドロップするだけでグラフが変化します。設定パネルには「スタイル」と呼ばれるグラフのデザインを設定できる箇所もありますので、そちらで配色やグラフ軸を設定します。

 

 

今回は「時系列グラフ」で売上の推移を、「円グラフ」で商品カテゴリ別の売上構成比を、「バブルチャート」で商品カテゴリ別の販売数量×単価の分布を可視化します。これらのグラフを組み合わせることで、「いつ」「どこで」「何が」売れたのか、という全体像を一枚のレポートで語ることができるようになります。また、「表」を追加して詳細な商品別の売上一覧を作成して「何が」売れたのかをもう少し深く見れるグラフも作成したいと思います。

 

 

本ケースに限らず、グラフを作成していくうえで特に注意する必要がある点としてデータの集計方法(合計を出すのか、それとも平均を出すのか等)があります。今回であればバブルチャートにて単価を使用していますが、各商品の平均の単価を出したいのでそちらを設定すべく、設定パネルの指標項目の左のアイコンをクリックします。

 

 

そちらをクリックすると指標の設定モーダルが表示されるため、そちらで集計方法を設定します。

 

ステップ3:レポートを仕上げ、共有する

必要なグラフを配置したら、レポートをより分かりやすく、使いやすく仕上げます。

まず「グラフを追加」から「スコアカード」という形式で売上などの重要指標を大きく表示します。

 

次に「コントロールを追加」からフィルタを配置します。

フィルタとは、自由にデータを絞り込んでグラフを表示し、分析できるようにするための機能です。まず「期間指定」を選択すると、期間を絞り込めるフィルタが作成されます。

 

 

期間フィルタが作成されましたら、期間フィルタを実際に操作してみましょう。

試しに2025年4月1日から2025年4月30日までに絞り込みます。

 

 

期間を指定して適用ボタンをクリックすると、期間が絞られたデータがグラフに表示されます。

 

 

今回は期間以外にも、商品カテゴリや顧客セグメント等他の条件でも絞り込んでデータを表示させられるとより深く分析ができると思いますので、上記項目のフィルタも設定します。

最後にテキストやタイトルを加え、グラフの「スタイル」タブから色や文字サイズを調整します。

 

 

レポートが完成したら、右上の「共有」ボタンからURLリンクを取得し、関係者にリアルタイムの情報を共有できます。

 

最後に

この3ステップで、誰でも簡単に見栄えの良いインタラクティブなレポートを作成できます。

Looker Studioには更に多くの機能がありますので、ぜひご自身のデータで、データに基づいた意思決定の第一歩を踏み出してみてください!

 

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