【2025年最新】Youtube広告とは?6種類の広告フォーマットや出し方を解説|ウェブ部

【2025年最新】Youtube広告とは?6種類の広告フォーマットや出し方を解説

ディスプレイ広告

日本国内でも、月間7,000万人以上が利用する動画プラットフォーム「Youtube」、その市場の大きさやユーザの規模から、Youtube広告に興味をお持ちの方も多いかと思います。

「まずはYoutube広告について詳しく知りたい」という方や、「YouTube広告を始めてみたいけど難しそう…」「効果が出るか不安」とお悩みの方に向けて、Youtube広告の基本や種類、出し方まで2025年最新の情報で解説します。

後半には成果を出すための7つのポイントも記載しているので、ぜひ、最後までお読みください。

Youtube広告とは

YouTube広告とは、YouTubeサイト内や、Google動画パートナーのウェブサイト、アプリで配信される様々な形式の広告のことです。

Youtubeは、Googleに次いで世界で2番目に利用されている検索エンジンとしても機能していて、2005年のサービス開始からおよそ18年で、毎月約24.9億人のユーザが利用する巨大プラットフォームへと成長しました。

巨大なユーザベースを背景に、YouTube広告市場も急速に拡大していて、コロナ禍以降は特に、スマートフォンによる動画コンテンツ視聴習慣が定着し、広告媒体としてのYouTubeの価値は高まり続けています。

Youtube広告は、動画の視聴前、視聴中、あるいはYouTubeのトップページや検索結果ページなど、ユーザが動画コンテンツと接する様々な場面で表示されます。

動画という形式を活かし、映像や音声を用いて視覚的・聴覚的に情報を伝え、テキストや静止画だけでは表現しきれない製品・サービスの魅力を伝えることができます。

 

YouTube広告のメリット

YouTube広告には、他の広告媒体にはない独自のメリットがいくつかあります。
YouTube広告の主要なメリットを解説します。

 

月間7,000万人以上へリーチできる

YouTube広告のメリットの1つは、その圧倒的なリーチ数にあります。

国内のSNS利用者数ランキングで、YoutubeはLINEに次ぐ2位の7,120万人/月で、これは日本の総人口の半数以上に相当します。また、そのうち2,680万人以上が45歳~64歳のユーザと、若年層に限らず幅広い世代に利用されています。

このように、ユーザ数の多さとその幅の広さから、Youtube広告はほかのSNSと比べても圧倒的なリーチ力があると言えます。

参照:2023 年の YouTube 視聴はますます多様に —— テレビデバイスで月間 3,800 万人、ショート動画も前年度より加速(Think with Google)
参照:2025年4月|日本・世界のSNSの利用者数ランキングまとめ!SNS別のマーケティング成功事例も解説(hottolink)

 

ターゲットを絞り込むセグメントが豊富

YouTube広告は、Google広告の豊富なターゲティング機能を利用した、細かなターゲティングが可能です。膨大なユーザの中から、自社の製品やサービスに関心を持つ可能性の高いセグメントに対して効率的に広告を表示できます。

具体的なターゲティングについては、次のとおりです。

Youtube広告のターゲティング

YouTube広告では、広告の表示対象とするユーザを軸としたオーディエンスターゲティングと、広告を表示する場所を軸としたコンテンツターゲティングを組み合わせることで、精度の高いターゲティングを実現しています。

2025年5月時点で、Youtube広告に実装されているターゲティングの種類を紹介します

オーディエンスターゲティング
・ユーザ属性グループ(年齢や性別、子供の有無、世帯収入など)
・詳しいユーザ属性(学歴や住宅所有者など)
・興味 / 関心(指定のカテゴリからトピックを選択)
 └アフィニティセグメント
 └カスタムアフィニティセグメント
    └ライフイベント
    └購買意向の強いセグメント
 └カスタムセグメント
・データセグメント(動画、動画広告、YouTube チャンネル、サイトやアプリの接触履歴)
・カスタマーマッチ(オンラインやオフラインの自社データ)

 

コンテンツターゲティング
・プレースメント(チャンネル、動画、アプリ、ウェブサイトなど、サイト内の配信面)
・トピック(YoutubeとGoogleネットワーク上の特定のトピック)
・キーワード(指定したキーワード)
・デバイス(パソコン、スマートフォン、モバイルなど)

参照:動画キャンペーンのターゲティングについて(Youtubeヘルプ)

 

Youtube広告のターゲティングでは、新規ユーザの発掘はもちろん、リマーケティング機能を活用し、すでに自社サイト・アプリに訪れたことのあるユーザの再発掘も可能です。
※リマーケティングでの配信はGoogleプラットフォーム内(YouTube、Google検索、ショッピング、Gmail、ファインド広告)のみ利用でき、GDNでは利用できません。

 

動画広告視聴者をリマーケティングリスト化できる

Youtube広告は、YouTubeチャンネルとGoogle広告アカウントを連携することで、「Youtube上で何かしら接触したユーザ」というリマーケティングリストを作成できます。

具体的には、Youtube上で次の8パターンのいずれかの操作を行ったユーザが、リスト化できる対象となります。

・チャンネルの動画を視聴
・特定の動画を視聴
・チャンネルの動画を(広告として)視聴
・特定の動画を(広告として)視聴
・チャンネル登録
・チャンネル ホームページにアクセス
・チャンネルの動画を高く評価
・チャンネルの動画を再生リストに追加
参照:YouTube ユーザにリーチを拡大する(Google広告ヘルプ)

「チャンネルの動画を視聴」などは範囲が広すぎるため確度がバラバラですが、「チャンネル登録」「チャンネル ホームページにアクセス」などは興味関心が高いことが想定されます。

Youtube広告をきっかけにして新しいユーザと接触し、高確度ユーザに絞ってリマーケティング配信することで、効率的に獲得母数を増やす、といった活用ができる点もYoutube広告の魅力の1つです。

 

自社サイトに直接誘導しやすい

YouTube広告では、動画広告内に「詳細はこちら」「今すぐ購入」などのクリック可能なコールトゥアクション(CTA)ボタンを設置することができます。

これにより、広告を視聴したユーザが興味を持った瞬間に、スムーズに自社サイトへ移動できるようになります。

また、YouTube上の動画広告とGoogle検索広告を連携させることで、ユーザがYouTubeで商品に興味を持った後に、Google検索で関連キーワードを検索した際にも自社サイトを表示することができます。

単に認知を広げるだけでなく、具体的な成果やコンバージョンにつながる行動を促進できる点が、YouTube広告のメリットと言えます。

 

YouTube広告のデメリット

YouTube広告には多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在し、それらに対策を講じることが重要です。

主なデメリットについて、解説します。

 

広告が配信されてもスキップされる可能性がある

YouTube広告の、視聴開始から5秒後にスキップボタンが表示される、スキップ可能なインストリーム広告(TrueView広告)という広告フォーマットでは、ユーザは簡単に広告視聴をスキップすることができます。

広告がスキップされてしまうと、コンバージョンなどのアクションにつながらないだけでなく、広告で伝えたいブランドイメージや製品の特長などを十分に伝えることができず、広告効果を発揮できません。

このデメリットを最小限に抑えるためには、広告の最初の5秒間で視聴者の興味を引くコンテンツ設計が不可欠です。

また、適切なターゲティング設定によって、広告に関心を持つ可能性の高いユーザに絞って配信することで、スキップ率を低下させることも可能です。さらに、スキップ不可の広告フォーマットやバンパー広告など、別の広告タイプを併用することで、スキップのデメリットを補完する戦略も効果的です。

 

クオリティやターゲティング精度が甘いと逆効果になる恐れがある

YouTube広告に限った話ではないですが、クリエイティブのクオリティやターゲティングの精度が低い場合、単に広告効果がないだけでなく、ブランドイメージに悪影響を及ぼす可能性があります。

YouTubeのようなプラットフォームでは、ユーザは日常的に高品質なコンテンツに触れているため、広告のクオリティが低い場合(例えば、画質が悪い、音声が不明瞭、ストーリーラインがわかりにくいなど)、視聴者はその広告を提供している企業やブランド自体の質も低いと判断してしまう傾向があります。

また、ターゲティングの精度が低い場合、広告は全く関心のないユーザに表示されることになり、ユーザに広告への不満や嫌悪感を感じさせる恐れがあります。

これらのリスクを軽減するためには、ターゲットオーディエンスの詳細な分析に基づいた適切なセグメンテーション、広告クリエイティブの丁寧な企画・制作、そして配信後のパフォーマンス分析と最適化が重要になります。

 

審査結果によっては修正費用がかかる可能性がある

YouTube広告を配信するためには、Googleの広告ポリシーに準拠した内容である必要があり、広告は配信前に審査プロセスを経ます。この審査で不適格と判断された場合、広告の修正や再制作が必要となり、これが予想外のコスト増加や配信スケジュールの遅延につながる可能性があります。

特に問題となりやすいのは、誤解を招く表現、過度な主観的表現、証明できない効果・効能の主張、競合他社への中傷、著作権侵害などです。

審査で不適格となった場合の影響は小さくなく、広告のシナリオや表現の修正や、場合によっては再撮影や再編集といった大がかりな作業が発生し、追加費用が発生する可能性もあります。

このリスクを回避するために、広告制作の初期段階からGoogleの広告ポリシーを十分に理解し、コンプライアンスを確保することが重要です。

広告計画を立てる際には、審査対応のための時間的・金銭的バッファを確保しておくことも賢明でしょう。

 

6つの広告フォーマット

YouTube広告には複数の広告フォーマットがあり、それぞれ特長や表示方法、課金形態などが異なります。

広告の目的や予算、ターゲットに合わせて最適なフォーマットを選択することが、効果的な広告配信の鍵となります。

代表的な6つの広告フォーマットについて、それぞれ紹介します。

1. スキップ可能なインストリーム広告

スキップ可能なインストリーム広告

引用:動画広告フォーマットの概要(Youtubeヘルプ)

スキップ可能なインストリーム広告(スキッパブル広告)は、YouTube広告の中で最も一般的な広告フォーマットの1つです。

このフォーマットは、YouTubeの動画視聴ページで視聴者が選択した動画の再生前、再生中、または再生後に表示されます。広告の再生が開始されてから5秒後に「広告をスキップ」ボタンが表示され、視聴者はそのボタンをクリックすることで残りの広告をスキップできます。

動画の長さ
無制限(推奨:3分未満)

 

2. スキップ不可のインストリーム広告

スキップ不可のインストリーム広告

引用:動画広告フォーマットの概要(Youtubeヘルプ)

スキップ不可のインストリーム広告(ノンスキッパブル広告)は、その名前が示す通り、視聴者がスキップできない広告フォーマットです。

このフォーマットも、選択した動画の再生前、再生中、または再生後に表示されますが、スキップボタンは表示されず、視聴者は広告の全編を視聴した後でないと目的の動画を見ることができません。

動画の長さ
最長15秒

 

3. インフィード動画広告(旧:TrueView ディスカバリー広告)

インフィード動画広告

引用:動画広告フォーマットの概要(Youtubeヘルプ)

インフィード動画広告は、以前「TrueView ディスカバリー広告」と呼ばれていた広告フォーマットで、動画のサムネイル画像とテキスト(タイトルと簡単な説明文)で構成され、YouTubeのトップページ、検索結果ページ、関連動画の横に表示されます。

このフォーマットは、ユーザが広告をクリックするまで動画が再生されず、ユーザは広告のサムネイルや説明文を見て、興味を持った場合にのみクリックして動画を視聴します。

動画の長さ
無制限

 

4. バンパー広告

バンパー広告

引用:動画広告フォーマットの概要(Youtubeヘルプ)

バンパー広告は、6 秒以下のスキップできない広告フォーマットです。バンパー広告は、選択した動画の再生前、再生中、または再生後に表示され、Google動画パートナーのウェブサイトやアプリ上にも表示されます。

6秒以内という極めて短い尺の動画広告で、ユーザはスキップすることができず、広告の全編を視聴する必要があります。

動画の長さ
最長6秒

 

5. マストヘッド広告

マストヘッド広告

引用:動画広告フォーマットの概要(Youtubeヘルプ)

マストヘッド広告は、Youtubeのトップページ上部に大きく表示され、最も目立つ広告フォーマットです。ユーザがYouTubeにアクセスした際に最初に目にする広告となるため、インパクトは抜群です。

ユーザは、広告の再生を停止することはできますが、スクロールしない限り広告は表示され続けます。再生が終わると、メインの動画はサムネイル表示になり、ユーザがクリックすることで音声付きでフル再生されます。

動画の長さ
PC:最大30秒
スマホ/タブレット:無制限

 

6. YouTubeショートの広告

YouTube ショートの広告

引用:動画広告フォーマットの概要(Youtubeヘルプ)

 

YouTubeショートの広告は、2021年にリリースされたYouTubeの短尺縦型動画フォーマット「YouTube ショート」内に表示される広告です。

TikTokやInstagramリールなどと同様の形式で、ユーザがショート動画をスクロールして閲覧している際に、通常のコンテンツの間に自然に挿入される形で表示されます。広告であることを示すラベルが付与され、ユーザは上下にスワイプすることで簡単に広告をスキップできる仕組みになっています。

動画の長さ
推奨:60秒以内

参考:動画広告フォーマットの概要(Youtubeヘルプ)

 

YouTube広告の課金形式

YouTube広告における主な課金形式には、次の4つがあります。


CPV(Cost Per View)
視聴単価と呼ばれる課金形式で、ユーザが広告動画を一定時間(通常は30秒間、動画が30秒未満の場合は全編)視聴した場合、または広告内のリンクをクリックするなどのアクションを起こした場合に課金が発生します。

CPM(Cost Per Mille)
インプレッション単価と呼ばれる課金形式で、広告が1,000回表示されるごとに課金が発生します。

CPC(Cost Per Click)
クリック単価と呼ばれる課金形式で、ユーザが広告や広告内のリンクをクリックするたびに料金が発生します。

CPD(Cost Per Day)
日単価と呼ばれる予約型の課金形式で、1日単位で固定の課金が発生します。マストヘッド広告のような予約型の広告フォーマットで採用されていて、掲載日数に応じて課金されます。
費用は非常に高額(数百万円から数千万円)になる傾向がありますが、短期間で圧倒的なインパクトとリーチを実現できる点が魅力です。

 

 

YouTube広告のキャンペーン仕様

YouTube広告を配信する際は、広告フォーマットを指定して個別に配信する方法と、広告配信の目的に応じてキャンペーンを選択し、自動最適化機能を利用して配信する方法があります。

自動最適化機能では、指定した予算とターゲティング条件で、できるだけ目的を達成できるよう、配信面などが自動で調整されます。

キャンペーン目的の種類と、最適化する指標について表にまとめたので、参考にしてください。

 

キャンペーン 最適化する指標 配信される広告フォーマット
VRC(動画リーチキャンペーン) リーチ ・スキップ可能なインストリーム広告
・スキップ不可のインストリーム広告
・インフィード広告
・バンパー広告
・YouTube ショート広告
VVC(動画視聴キャンペーン) 動画広告の視聴回数 ・スキップ可能なインストリーム広告
・インフィード広告
・YouTube ショート広告
VAC(動画アクションキャンペーン)※ コンバージョン ・スキップ可能なインストリーム広告
・インフィード広告
・Google動画パートナーなどの広告枠

※VAC(動画アクションキャンペーン)は、今後デマンドジェネレーションキャンペーンに統合される予定で、近いうちに新規作成ができなくなると発表されています。また、既存の動画アクションキャンペーンは、2025年第2四半期にデマンドジェネレーションキャンペーンに自動的にアップグレードされるため、注意しましょう。
参考:動画アクション キャンペーン(Google広告 ヘルプ)

デマンドジェネレーションキャンペーンについては次の記事で詳しく解説しています。
関連記事:デマンドジェネレーションキャンペーンとは?メリットや課金形態を解説

 

Youtube広告の出し方

YouTube広告を出稿するためには、Google広告プラットフォームを利用します。
ここでは、YouTube広告を配信するための基本的なステップを解説します。

 

  1. Google広告アカウントの作成
    すでにGoogleアカウントをお持ちの場合は、そのアカウントでGoogle広告にアクセスし、画面の指示に従ってアカウントを設定します。広告アカウントの作成時には、基本的な企業情報や支払い情報の入力が求められます。
  2. 広告キャンペーンの作成
    Google広告ダッシュボードの「+」ボタンをクリックし、キャンペーンの目的を選択します。YouTube広告の場合、「販売促進」、「見込み顧客の獲得」、「ウェブサイトのトラフィック」、「ブランド認知度と比較検討」のいずれかから選ぶ必要があります。
    その後、キャンペーン名、予算(日予算または総予算)、配信期間などを設定します。
  3. 広告グループの設定
    より詳細なターゲティングなどを設定します。
  4. 広告の設定
    事前にYouTubeチャンネルにアップロードしした動画広告を選択します。まだ動画をアップロードしていない場合は、一般公開でなくても構わないのでアップロードしましょう。
    動画の選択後、広告の表示テキスト(タイトルや説明文)、表示URLやリンク先URLなどを設定します。
  5. 配信開始
    広告の設定が完了したら、設定内容を確認して広告の配信を開始します。Google広告では広告の審査が行われ、Googleの広告ポリシーに準拠していることが確認されてから実際の配信が始まります。審査には、通常24時間程度かかります。

広告配信開始後は、定期的にパフォーマンスをチェックし、必要に応じて最適化を行うことが重要です。Google広告ダッシュボードでは、インプレッション数、視聴回数、視聴率、クリック数、コンバージョン数など、様々な指標を確認できます。

 

Youtube広告で成果を出すための7つのポイント

効果的なYouTube広告を作成し、高い広告パフォーマンスを実現するためには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。

ぜひ、次の7つのポイントを参考に、広告の作成や効果改善を行ってみてください。

 

「最初の5秒」でユーザの心を掴む

スキップ可能なインストリーム広告において、「最初の5秒」は極めて重要です。この5秒の間に、ユーザはYoutube広告の続きを見るかどうかを決定します。

意外性のある導入や問題提起で視聴者の注意を引いたり、「このビデオでは○○がわかります」「○○の方法を紹介します」など、視聴を続けることで得られるメリットを最初に明示したりすることで、視聴意欲を高めることができます。

また、効果測定の際には「5秒視聴率」という指標に注目し、5秒以降も視聴が継続される割合を計測することが重要です。この数値が低い場合は、冒頭部分の改善が必要かもしれません。

 

伝えたい情報を整理する

YouTube広告は、限られた時間の中で効果的にメッセージを伝える必要があります。

特にスキップ可能な広告では、多くのユーザが数秒で視聴を中断する可能性があるため、伝えたい情報の優先順位を決め、整理することが大切です。
情報整理のために意識すべきポイントは次のとおりです。

広告の明確な目的を設定する
「ブランド認知を高めたいのか」「新製品の特徴を伝えたいのか」「特定のアクションを促したいのか」など、広告の主目的を明確にする

視聴者が本当に必要な情報は何かを考える
商品の詳細や機能ではなく、視聴者のニーズや関心に直接関わる情報を優先する

情報の構造化
広告の流れを「導入(問題提起)→展開(解決策の提示)→結論(行動喚起)」といったシンプルな構造に整理することで、視聴者は広告メッセージを理解しやすくなる

最後に、伝える情報量は広告の長さに合わせて調整します。
情報を詰め込みすぎず、ポイントを視聴者が十分に理解・記憶できるペースで展開することが、効果的な広告につながります。

 

ミュートにしていても情報が伝わるようにする

公共の場所や、複数のタブやアプリを同時に開いている状況、あるいは単に音声をオンにするのが面倒、などの理由から、動画をミュート(消音)状態で視聴するユーザも多いです。

ミュートで視聴される可能性を考慮すると、音声無しでも伝えたいことが伝わる広告にする必要があります

基本的には、テキストオーバーレイを活用し、広告内の重要なメッセージ、キーポイント、数字、ブランド名、CTAなどを画面上にテキストとして表示することで、音声がなくても情報を確実に伝えることができます。

ほかにも、字幕やクローズドキャプション、アニメーション効果など、視覚的に注意を引く効果の活用も有効です。

 

ユーザの潜在ニーズに訴えかける

顕在ニーズは、ユーザ自身がニーズに自覚的ですが、潜在ニーズは、ユーザが自覚する前の状態の根底に存在する本質的な欲求や感情です。

潜在ニーズに訴えかける広告は、ユーザの感情的な共感を生み出し、購買意欲を喚起できます。

潜在ニーズに訴えかける広告を作るためには、まずターゲットユーザの深層心理を理解する必要があります。市場調査、顧客インタビュー、ソーシャルメディアの分析などを通じて、ユーザの表面的な要望の背後にある本質的な欲求や悩みを探り出しましょう。

また、広告を作る際には、ストーリーテリングの活用が効果的です。ユーザが共感できる状況や感情を物語形式で表現することで、製品やサービスが解決する潜在的な問題をより印象的に伝えることができます。特に、視聴者が自分自身を登場人物に重ね合わせられるような日常的なシチュエーションや、感情的な起伏のある展開は効果的です。

 

ユーザに好印象を与えるよう心がける

一般的に、多くのユーザにとって広告は「視聴したいコンテンツの前に表示される邪魔なもの」と認識されがちです。

このネガティブな先入観を覆し、好印象を与える広告を作ることができれば、「スキップされにくい」「最後まで視聴される」「共有される」といった直接的なメリットがあるだけでなく、ブランドへの好感度向上や将来的な購買行動につながる可能性があります。

好印象を与える広告にするためには、「ユーザに価値を提供すること」が重要です。価値とは、情報的価値(役立つ知識や情報の提供)、エンターテイメント価値(笑いや感動など感情的な満足)、美的価値(視覚的に美しい映像や音楽)などを指します。

また、ユーザの日常や課題に共感を示す姿勢も大切です。ユーザが実際に直面している問題や状況を理解し、それを広告内で的確に表現することで「この会社は自分のことを理解している」という信頼感が生まれます。

さらに、視覚的な質や制作水準の高さも広告の印象を大きく左右します。低品質な映像や音声、乱雑な編集は、製品やサービス自体の品質にも疑問を抱かせる可能性があります。

一時的な売上向上だけを目的とした広告ではなく、視聴者との長期的な関係構築を視野に入れた、価値ある内容を提供することが、結果的には最も効果的なYouTube広告につながります。

 

Youtube広告の特性に応じた適切なKPIを設定する

YouTube広告の効果を適切に評価し、改善するためには、広告の目的や特性に合わせた適切なKPI(重要業績評価指標)を設定し、定期的に効果測定・分析することが不可欠です。

明確なKPIを設定せずに広告を運用すると、何を基準に成功や失敗を判断すればよいのかわからず、改善が難しくなります。

目的とターゲットを明確にした上で、それに最適な評価指標を選び、PDCAサイクルを回し続けることが、YouTube広告で継続的に成果を出すためには重要です。

 

まとめ

YouTube広告は、月間7,000万人以上の国内ユーザにリーチできる強力なデジタルマーケティングツールであり、適切に活用することで、ブランド認知の向上からコンバージョン獲得まで、様々な目標の達成に貢献します。

本記事では、YouTube広告の基本概念から6種類の広告フォーマット、効果的な運用方法まで、包括的に解説しました。

YouTube広告もほかの媒体同様、日々進化し、新しい広告フォーマットや機能が追加されています。最新の動向を常にキャッチアップしながら、ユーザの視聴体験を尊重しつつ、効果的にメッセージを届ける広告を心がけましょう。

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