ディスプレイ広告は、検索連動型広告(リスティング広告)と同様に、多くの企業で活用されていて、Webマーケティングにおいて重要な役割を担っています。
しかし、配信すれば必ずしも成果が出るとは限りません。ディスプレイ広告の成果を最大化するためには、その仕組みやメリット・デメリットを正しく理解し、自社の目的にあわせて運用を最適化することが必要不可欠です。
本記事では、
「ディスプレイ広告とは?」
「ディスプレイ広告の配信面や種類は?」
といった疑問をお持ちの方に向けて、ディスプレイ広告の概要やメリット・デメリット、リスティング広告との違いなどを詳しく解説します。
※リスティング広告は、検索連動型広告とディスプレイ広告の総称を指す場合もありますが、本記事ではリスティング広告=検索連動型広告として説明します。
目次
ディスプレイ広告とは
ディスプレイ広告は、Webサイトやスマホアプリなどの広告枠に、コンテンツの一部として表示されるバナー画像や動画、テキスト形式の広告を指します。
ユーザの目に留まりやすく、視覚的なインパクトを与えることができるのが特長です。
▼PCでの掲載イメージ(Yahoo!広告)
▼スマホ(モバイル)での掲載イメージ
ディスプレイ広告は、Google広告やYahoo!広告などのプラットフォームで配信でき、それぞれ配信ネットワークが異なり、配信面も異なります。
次に、ディスプレイ広告を配信できる主要なプラットフォームを紹介します。
ディスプレイ広告の主要なプラットフォーム
ディスプレイ広告の代表的なプラットフォームには、Google広告・Yahoo!広告が挙げられますが、ほかにもディスプレイ広告を配信できるプラットフォームがあります。
それぞれ独自の特長や強みがあるため、広告の目的やターゲットとなるユーザに応じて使い分けましょう。
GDN(Googleディスプレイネットワーク)
GDNは、Googleの提供する世界最大規模のディスプレイ広告ネットワークです。
Googleが提携する200万以上のWebサイトやアプリに広告を配信できるため、非常に広範囲なリーチが可能となります。
また、YouTubeやGmailなど、Google関連のサービスサイトにも広告を配信できます。
関連記事:【2025年】GDNとは?|配信面やバナーサイズ、ターゲティングを解説!
YDA ※旧YDN(Yahoo!広告 ディスプレイ広告 運用型)
YDAは、Yahoo! JAPANの提供するディスプレイ広告ネットワークです。
Yahoo!が提携するWebサイトやアプリに広告を配信できるほか、Yahoo!JAPANやYahoo!天気など、Yahoo!関連サービスサイトにも広告が配信されます。
日本のインターネットユーザに幅広くリーチできる点が特長です。
関連記事:YDA(Yahoo! ディスプレイ広告)とは?GDNとの違いと導入ガイド
Microsoftオーディエンスネットワーク
Microsoftオーディエンスネットワークは、Microsoftの提供するディスプレイ広告ネットワークです。
MSN(Microsoft Network)、Outlook.com、Microsoft Edgeなどの主要サイト、およびその他のパートナーサイトに広告を配信できます。
Microsoftのユーザデータを活用した精密なターゲティングが可能です。
各種SNS
Meta広告や、LINE広告、X(旧Twitter)広告、TikTok広告など、各ソーシャルメディアプラットフォーム上でもディスプレイ広告を配信できます。
各SNSの特性に合わせた広告フォーマットが用意されていて、ユーザの行動や興味関心に基づいた精密なターゲティングが可能です。
関連記事:【2025年最新】6大SNS広告とは?成功事例や効果的な運用のポイント
リスティング広告(検索連動型広告)との違い
ディスプレイ広告とリスティング広告(検索連動型広告)は、どちらも主要なWeb広告ですが、それぞれ特長や強みが異なります。
広告の目的や商材に合った方法で配信できるよう、違いを理解しておきましょう。
リスティング広告とは
リスティング広告は、ユーザがGoogleやYahoo!などの検索エンジンで何かを調べた際に、検索結果画面に表示されるテキスト型の広告で、ユーザが検索した語句を元に、関連する広告が表示されます。
リスティング広告について、詳しく知りたい方は次の記事を参考にしてください。
関連記事:【2025年最新】リスティング広告とは?費用や運用方法をわかりやすく解説!
続いて、リスティング広告とディスプレイ広告の違いを3つ紹介します。
広告の掲載場所
リスティング広告は先に述べたように、GoogleやYahoo!などの検索エンジンの検索結果画面にのみ表示されます。
一方、ディスプレイ広告はニュースサイトやブログ、アプリなど、様々なWebサイトの広告枠に表示されます。ユーザがサイトを閲覧しているときや、特定のコンテンツを閲覧しているときに広告が表示されます。
リスティング広告は、広告の配信対象が検索エンジンで何かを検索したユーザに限定されますが、ディスプレイ広告は、あらゆるサイトやアプリを見ている幅広いユーザにリーチすることが可能です。
広告フォーマット
広告の形式も、リスティング広告とディスプレイ広告では大きく異なります。
通常、リスティング広告は、広告のタイトル・説明文・URLで構成され、主にテキストのみの広告であるため、限られた文字数の中で商品やサービスの特長を伝えなければいけません。(「広告表示オプション」という、画像・電話番号・住所などそのほかの情報を追加できる機能もあります)
関連記事:【全11種類】広告表示オプションとは?各オプションの特長や表示されない理由を徹底解説
一方、ディスプレイ広告はテキストだけでなく、画像や動画を用いた広告配信が可能です。
画像や動画を使用することで、商品やサービスの特長をより具体的に示したり、ブランドのイメージを効果的に伝えたりできるでしょう。
アプローチできるユーザ層
リスティング広告とディスプレイ広告では、アプローチできるユーザ層が異なります。
リスティング広告は、特定のキーワードを検索したユーザに広告を表示するため、悩みやニーズが明確な「顕在層」にアプローチすることが可能です。
顕在層のユーザは、すでに商品やサービスに対する具体的な興味や購買意欲を持っていることが多く、コンバージョン率(CVR)が比較的高くなる傾向があります。
一方、ディスプレイ広告は、ユーザの興味・関心や属性などに基づいて広告を表示するため、悩みやニーズを持った上で自覚していないユーザや、自社の商品を知らないユーザなどの「潜在層」にアプローチすることが可能です。
そのため、ブランドの認知度を高めたり、新規顧客を獲得したりしたい場合に適しています。
また、ディスプレイ広告では、リマーケティングやオーディエンスターゲティングなどのターゲティング機能を活用することで、過去にWebサイトを訪問したユーザや特定の分野に興味を持つユーザに対して、効果的にアプローチすることができます。
▼リスティング広告とディスプレイ広告の違い
リスティング広告 | ディスプレイ広告 | |
掲載場所 | 検索結果画面 | 各サイトやアプリの広告枠 |
フィーマット | テキスト | テキスト、画像、動画 |
アプローチできるユーザ層 | 顕在層 | 潜在層 |
ディスプレイ広告の4つのメリット
ここでは、リスティング広告との違いを踏まえて、ディスプレイ広告を活用するメリットについて、詳しく解説します。
1. 幅広いユーザへアプローチが可能
ディスプレイ広告は、インターネット上の様々なサイトやアプリ上で配信でき、比較的短期間で多くのユーザに広告を表示できます。
また、ターゲットとなるユーザの閲覧しているメディアやサイトに合わせた配信が可能なので、幅広い層に効率的にアプローチできます。
2. 視覚的にブランドをアピールできる
ディスプレイ広告は、画像や動画などのクリエイティブを活用できるため、視覚的な表現での訴求が可能です。
テキストだけでは伝わりにくい情報でも、視覚的な要素を用いることで、ユーザにより効果的に情報を伝えることができます。
例えば、商品の使用感や雰囲気、ブランドイメージなどを画像や動画を通じて直感的に伝えることで、ユーザの興味を引き、商品やサービスへの理解を深めることができます。
3. クリック単価を抑えることができる
ディスプレイ広告は、リスティング広告に比べてクリック単価を安価に抑えられる傾向があります。
リスティング広告では、掲載面が検索結果のみと限られている上、顕在層へ広告を配信できて費用対効果が高く、投資している企業も多い(=入札単価が高騰する)傾向があります。
一方、配信面の豊富なディスプレイ広告は、リスティング広告ほど競合が集中していないため、相対的にクリック単価が安価になる傾向があります。
クリック単価を抑えることで、限られた予算でもより多くのユーザにリーチすることが可能となり、費用対効果の高い広告運用を実現できます。
4. 豊富なターゲティングを利用できる
ディスプレイ広告では、豊富なターゲティングオプションを利用できます。
ユーザの行動データや興味に基づいたターゲティングが可能で、特定のオーディエンスに対して効果的に広告を届けることができます。
例えば、年齢、性別、地域といった基本的な属性はもちろん、興味・関心、過去の閲覧履歴、購買意向など、様々な条件でターゲットを絞り込むことが可能です。
ターゲットを絞り込むことで広告の効率を高め、より高い投資対効果(ROI)を実現することが可能となります。
ディスプレイ広告のデメリット
ディスプレイ広告には多くのメリットがありますが、デメリットもあります。
デメリットも理解した上で、適切な対策を講じましょう。
リスティング広告よりもCVRが低くなりやすい
ディスプレイ広告は、リスティング広告と比較してコンバージョン率(CVR)が低くなる傾向があります。
これは、ディスプレイ広告が主にニーズが顕在化していないユーザを対象としているためです。
リスティング広告では、すでに特定のキーワードで検索を行っているユーザに広告を表示するため、商品やサービスへの関心が高い状態でアプローチできます。
一方、ディスプレイ広告では、ユーザが必ずしも購買意欲を持っていない状態で広告に接触するため、直接的なコンバージョンにつながりにくい場合があります。
ただし、リターゲティング(ターゲティングの1種)を活用することで、すでにサイトに訪れたことがあるユーザを対象に広告を配信でき、比較的高いCVRを期待できる場合もあります。
リターゲティング広告について詳しくは次の記事で解説しています。
関連記事:【事例あり】リターゲティング広告の仕組みと成果を高めるためのポイント
ディスプレイ広告のターゲティング
広告の効果を最大化するためには、適切なターゲティング設定が不可欠です。
ディスプレイ広告のターゲティングは、主にどのようなユーザに広告を配信するか(ユーザターゲティング)、どの媒体・Webサイトに掲載するか(コンテンツターゲティング)の2つの軸に分けられ、これらを適切に組み合わせることで、より効果的な広告配信が可能となります。
それぞれ解説します。
ユーザターゲティング
ユーザターゲティングは、個々のユーザの特性や行動に基づいたターゲティングです。
項目と、GDNとYDAでの設定可否について、次の表を参考にしてください。。
ターゲティング | 概要 | GDN | YDA |
リターゲティング(リマーケティング) | 過去に自社のWebサイトを訪問したユーザや、特定のアクションを取ったユーザ | 〇 | 〇 |
ユーザ属性(デモグラフィックターゲティング) | 年齢、性別、収入レベル、学歴などのユーザの基本的な属性情報 | 〇 | 〇 |
ユーザの興味・関心 | ユーザの過去の閲覧履歴やオンライン行動から推測される興味や趣味 | 〇 | 〇 |
購買意向 | 特定の商品やサービスの購入を検討している可能性の高いユーザ | 〇 | 〇 |
検索キーワード | 指定したキーワードで検索したユーザ | × | 〇
※2025/7に廃止予定 |
自動最適化 | AIによるターゲティングの最適化 | 〇 | 〇 |
コンテンツターゲティング
コンテンツターゲティングは、広告を表示するWebサイトやアプリなど、配信場所を指定するターゲティングです。
掲載したくない場所を避けることもでき、ブランドイメージを守りつつ、適切な場所に広告を表示することができます。
コンテンツターゲティングは大きく次の2つに分けられます。
- トピックターゲティング
トピックターゲティングは、特定のテーマや話題に関連するWebサイトやページに広告を表示する方法です。
例えば、旅行関連の商品を扱う場合、旅行に関するWebサイトやブログに広告を配信できます。
- プレースメントターゲティング
プレースメントターゲティングは、広告を表示する具体的なWebサイトやアプリを指定する方法です。
自社の商品やサービスと関連性の高いサイトや、ターゲットユーザが頻繁に利用するサイトを選択することで、効果的な広告配信が可能となります。
また、Google広告やYahoo!広告のターゲティングには自動最適化機能があり、手動設定では配信できていなかった、コンバージョン見込みの高いユーザにアプローチすることができます。
参考:最適化されたターゲティングについて(Google広告 ヘルプ)
参考:スマートターゲティング(Yahoo!広告 ヘルプ)
ディスプレイ広告の仕組み
ここでは、ディスプレイ広告の配信方法や広告が配信される仕組み、費用の決まり方について解説します。
ディスプレイ広告の2種類の配信方法
ディスプレイ広告は、運用型と予約型の2種類の方法で配信できます。
それぞれの違いは次のとおりです。
運用型 | 予約型 | |
活用目的 | 商品の購入、リード獲得などのコンバージョン | ブランディング、認知の拡大 |
掲載場所 | あらゆるサイト・アプリの広告枠 | 特定のサイト・アプリの広告枠 |
掲載期間 | 広告主が自由に設定可能 | 特定の期間で広告を掲載 |
広告の買い方 | オークション形式 | 特定の広告枠を購入 |
費用 | 少額から配信可能
(数万円~) |
比較的高額 (数十万~数百万以上) ※広告枠によって変動 |
保証 | 無し | インプレッション保証、期間保証など |
広告の差し替え | 可能 | 変更不可 |
運用型と予約型は、まず活用目的が大きく異なります。
運用型が、ECサイトでの商品の購入やリード獲得(お問い合わせ・資料請求)など、具体的なコンバージョン獲得を目的としている場合に適しているのに対し、予約型はブランディングや新商品・サービスの認知拡大を目的としている場合に活用されます。
運用型のディスプレイ広告は、広告の掲載場所が特定の広告枠に限定されていません。
広告主は自社の商品・サービスと相性の良い配信面(サイト・アプリ)や、広告を表示させたい人(ターゲット)を指定して柔軟に広告を配信することができます。
また、配信するクリエイティブ(画像や動画、広告文)、広告をクリックした先のランディングページ(LP)は自由に変更できるため、ユーザがよりコンバージョンしやすいように検証しながら、広告配信の最適化を図っていくことが可能です。
一方、予約型のディスプレイ広告は、特定のサイトやアプリの広告枠を決められた期間・金額で購入するものです。新商品のPRやキャンペーン訴求など、特定の期間や媒体で確実に広告を露出したい場合に適しています。
また、運用型とは異なり、クリエイティブの変更は基本的にできません。
それぞれ異なる特長があるため、広告の目的や予算に応じて選択しましょう。
掲載順位
ディスプレイ広告の表示順位(掲載枠の獲得)は、オークションによって決まります。
オークションは、広告を表示する機会が発生する度に行われ、GDNでは「広告ランク」、YDAでは「オークションランク」と呼ばれる指標を元に、競合と掲載枠を競います。
広告ランクやオークションランクは、入札単価と広告の品質をもとに算出されます。
・入札単価
キャンペーンまたは広告グループに設定した入札価格です。基本的には、入札戦略によって自動で調整されます。
・広告の品質
推定クリック率、広告の関連性、ランディングページの利便性などから判断されます。広告の品質が高いほど、少ない入札単価で上位に広告を表示させることができます。
参考:Google 広告のオークションの仕組み(Google広告 ヘルプ)
参考:広告配信の仕組み【ディスプレイ広告】(Yahoo!広告 ヘルプ)
費用(課金形態)
ディスプレイ広告では、広告の目的や予算によって異なる課金形態を選択することができます。
主に利用されている課金形態の種類とその特長について、解説します。
- クリック課金(CPC)
クリック課金(CPC)は、ユーザが広告をクリックする度に費用が発生する課金形態です。広告がいくら表示されても、クリックされない限り費用は発生しません。
そのため、直接的なユーザアクションを重視する広告主に適しており、効率的な予算管理が可能です。
- インプレッション課金(CPM)
インプレッション課金(CPM)は、一定の表示回数に対して課金される形態です。一般的には、広告の表示回数1,000回に対し広告費が発生するCPMが主流となっています。
ブランド認知度の向上や、大規模なリーチを目指す広告キャンペーンに適しています。
- コンバージョン課金(CPA)
コンバージョン課金は、ユーザが自社のサイトやアプリでコンバージョン(商品購入、資料請求など)に至った場合に費用が発生する課金形態です。
直接的な成果を重視する広告主に適しますが、設定には慎重な検討が必要です。
- 動画視聴課金(CPV)
動画視聴課金(CPV)は、動画の再生回数に応じて費用が発生する課金形態です。広告が一定秒数視聴されたときに「再生された」とみなされ、その秒数は広告媒体によって異なります。
動画コンテンツを用いた広告キャンペーンや、ブランドメッセージの詳細な伝達を目指す場合に適します。
ディスプレイ広告に向いている商材
ディスプレイ広告は様々な商材やサービスのプロモーションに活用できますが、特に効果を発揮しやすい商材について、詳しく解説します。
視覚的な訴求が有効な商材
ディスプレイ広告は、画像や動画を使って視覚的にアピールすることができるため、見た目やデザインが購買意欲に直結する商品は相性がいいです。
例えば、ファッション、家具、化粧品、アクセサリーなどは、ユーザに商品の魅力をビジュアルで伝えることができ、興味を引き付けやすいという特長があります。
また、食品や飲料などの生活雑貨も、画像や動画があることで、おいしそうなシーンや生活に取り入れたときのイメージを具体的に表現でき、購買につながりやすいです。
ディスプライ広告の特長である視覚的な訴求力を活かすことで、ブランドイメージの向上や商品の魅力をアピールすることが可能です。
検討期間の長い商材
家電や不動産、車など検討期間の長い高単価商材もディスプレイ広告の活用が効果的です。
これらの商材は、即座の購入につながりにくいものの、ディスプレイ広告を通じて継続的に露出することで、ユーザの態度変容を促し、最終的な購入につなげられる可能性があります。
長期的な視点でブランド認知を高め、商品の特長や価値を繰り返し訴求することで、購買検討プロセスの各段階でユーザにアプローチすることが可能です。
リターゲティングを活用することで、興味を示したユーザに対して効果的なフォローアップも可能となります。
プロモーションやキャンペーン要素のある商材
割引セールや新商品のリリースなど、タイムリーに周知したい情報がある場合も、ディスプレイ広告と相性がいいです。
期間限定のバナーなどで、視覚的に分かりやすくアピールできる上、「○○セール開催中」「期間限定」「今だけ割引○%OFF」といったインパクトのある文言で、ユーザをひきつけられます。
また、どのような訴求がユーザに響くのか、複数のバナーをABテストすることで効果改善も行いやすいです。
ディスプレイ広告の効果を高める運用のポイント
ディスプレイ広告をより効果的に運用するために、押さえておきたいポイントをいくつか紹介します。
①明確な目標設定とKPIの策定
ディスプレイ広告広告に限った話ではないですが、広告配信の前にはまず、何を達成したいのか(ブランド認知度の向上、リード獲得、売上アップなど)を明確にし、それに合わせてKPI(インプレッション数、クリック数、CVRなど)を明確に設定しましょう。
目標があいまいだと運用方針がぶれてしまい、改善の方向性が定まりません。目標を明確化することで、最適なクリエイティブやターゲティング、配信手法を選択しやすくなります。
②ターゲティングの最適化
ユーザの属性や行動履歴(興味関心、サイト訪問履歴、購入状況など)など、多様なターゲティングを活用し、最適なユーザに広告を配信しましょう。
特に、Webサイトを訪れたものの離脱したユーザに再アプローチをするリターゲティングは、購入やコンバージョンに非常に効果的です。
また、ターゲティングは定期的に見直し、配信結果に合わせて調整を行うことが大切です。
③適切な頻度で配信する(フリークエンシーキャップ)
1日に何度も同じ広告が表示されると、ユーザは不快に感じ、ブランドイメージが悪くなる恐れがあります。
そのため、同じユーザに対する広告配信の上限回数である、フリークエンシーキャップを適切に設定しましょう。
まとめ
ディスプレイ広告は、画像や動画を用いた視覚的な訴求と、潜在層へのリーチに強いというメリットを持つ広告配信手法です。
リスティング広告との違いや、プラットフォームによる違いなどを理解した上で、適切な広告手段の選定、運用を行いましょう。