KARTE Datahubによる基幹データ活用|レコメンド・実店舗データ連携の施策例|ウェブ部

KARTE Datahubによる基幹データ活用|レコメンド・実店舗データ連携の施策例

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Web接客ツール「KARTE」は、Webサイト上でのユーザー行動をもとにリアルタイムで接客を行う強力なツールです。さらに「Datahub」と連携することで、KARTEの施策範囲はWebに留まらず、オフラインの顧客データまで活用可能になります。

本記事では、KARTEのみの活用とDatahubを併用した場合の違いを整理しながら、「商品レコメンドのパーソナライズ」「実店舗データのWeb施策への活用」という2つのユースケースを中心に解説します。

KARTE単体でも可能なWeb接客の基本施策

KARTE単体でも、Webサイト上のユーザーの行動データをリアルタイムで取得し、以下のような施策が可能です。

■リアルタイム行動に応じたサイト内接客

ユーザーがどのページを見ているか、どんな商品をカートに入れているかといった行動に応じて、ポップアップやメッセージを表示できます。

■閲覧履歴をサイト内に表示

直近で閲覧した商品を一覧で見せたり、カテゴリ単位で興味を引きそうな商品を提案するなどの施策も、標準機能で実現可能です。

■セグメント別の施策実施

ユーザーの行動履歴や属性データ(訪問回数、流入経路など)に基づいて、特定のセグメントに絞った施策を配信できます。

以上のようにKARTEだけでもWebサイト上の行動データを用いたパーソナライズされた施策は可能です。
ですが、どうしてもWeb上で取得できるデータに限られてしまうため、施策内容には限界があります。
KARTE以外に溜まっているデータを活用し、施策の幅を大きく広げるのがKARTE Datahubなのです。

Datahub連携で広がるKARTE活用の可能性とは?

Datahubを導入することで、KARTEの活用範囲は大きく広がります。具体的には、Web外のあらゆるデータをKARTEと連携させられるのが特徴です。

Datahubで扱えるデータの種類

・会員データベース(CRM・会員ランクなど)
・購買履歴(ECや実店舗のPOSデータ)
・MAツール・外部レコメンドエンジンとの連携

など、オンライン/オフラインを問わず、企業内に存在する様々なデータソースと連携できます。

KARTEへデータを流し込む柔軟な仕組み

Datahubを介すことで、SQLで抽出・整形したデータをKARTEに自動連携し、KARTEのセグメントや表示コンテンツに反映できます。これにより、これまで難しかった“高度なパーソナライズ”が可能になります。

ユースケース①:商品レコメンドの高度なパーソナライズ

KARTE単体:過去購入データやオフライン購入情報を含むレコメンド

KARTE単体だと、KARTE導入後の閲覧・購買データなどしか利用できませんが、基幹データを連携することでKARTE導入以前の購買データも利用することができます。
また、オフラインの店舗での購入データも利用可能になるため、レコメンドする情報をより的確にパーソナライズすることが可能となります。

Datahub連携:購買・閲覧履歴・属性を掛け合わせた提案

Datahubを使えば、以下のようなレコメンドが可能になります:

「過去1年間で購入した商品と同じブランドの新作を表示」
「30代女性で過去にギフト購入が多い人に、母の日特集商品を表示」
「頻繁に再購入している商品をリピート促進バナーで提案」

購買頻度、好みのカテゴリ、単価帯などの傾向をふまえたユーザー1人ひとりへのレコメンドが可能になるため、クリック率やCVR(コンバージョン率)の改善が期待できます。

ユースケース②:実店舗の顧客データをWebに活用

オンラインとオフラインの顧客行動を統合

会員IDを実店舗とWebサイトの両方で共通のものを使用していれば、実店舗での来店履歴やPOS購買データ、会員IDベースの履歴をKARTEと統合できます。
そうすることで実店舗とWebサイト、2つのチャネルを横断した接客が可能となります。

たとえば以下のような施策が実現可能です:

・「○○店舗に来店済み」のユーザーに、店舗限定クーポンを表示
・実店舗で購入した商品と相性の良いアイテムを、Web上でレコメンド
・来店回数に応じて、Web上でも来店へのお礼やインセンティブを表示する(VIP顧客向けバナーなど)

オフラインの接客体験をWebに持ち込むことで、より顧客一人ひとりに寄り添った体験を届けられるようになります。

さらに一歩進むと、ユーザーが実店舗で訪れた際にWebサイト上でどういった商品やコンテンツを見ていたのかを確認して接客をする、という使い方もできます。
特にWeb上で来店予約→実店舗に訪れる、といったサービスを行っている場合はこの使い方は非常に有効です。
事前にどんな商品に興味がある、どんな悩みを抱えてそうだ、といったインサイトを把握して接客ができるため、実店舗における接客の解像度を上げることができます。

このようにKARTE Datahubを利用すればWebサイト上での接客への活用だけでなく、実店舗での接客もパーソナライズしたものにしていくことが可能なのです。

KARTE Datahub 活用のメリットまとめ

・Web上のデータだけでなく、社内の様々な顧客データを活用できる
・より深く、文脈のあるパーソナライズが可能に
・セグメントやコンテンツの柔軟性が格段にアップ
・結果的にCVR・LTV・リピーター率の向上につながる

Web上の行動データだけでなく、購買履歴や実店舗の来店データ、CRMの属性情報などを組み合わせることで、より精度の高いパーソナライズ施策が実現できます。
単なる「レコメンド」や「ポップアップ」ではなく、一人ひとりに合わせた顧客体験を作ることが今後のマーケティングには求められます。その鍵を握るのは、KARTEとDatahubの連携なのです。

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