スペシャリスト

Specialist

笠井大輔

シニアテクニカルエンジニア

マーケティングDXの
スペシャリスト

笠井大輔

経歴

PROFILE

2009年、徐々に定着し始めていたアクセス解析ツールの導入エンジニアとして、この業界のキャリアをスタートさせる。エンジニアに軸足を置きながらも、アナリストとして、分析業務や講習会講師などに幅広く対応。 2013年メディックスに入社してからは、元来のアクセス解析エンジニアという領域だけでなく、BIツールでの分析基盤構築や経営層とのビジネスKPIの策定など、お客様のデータに関わる取り組みに幅広く携わっている。

インタビュー

INTERVIEW

1番大切なところから始める、
本質的な「マーケティングDX」を。

マーケティングプロセスをデジタル化し、様々なデータを交錯させて、ビジネスや組織などを革新する「マーケティングDX」。ここ1、2年でマーケティングの表舞台に登場し、取り組みを検討する企業も増加しています。

はたして「マーケティングDX」とは、魔法の杖なのでしょうか? 「マーケティングDX」に精通したシニアテクニカルエンジニア・笠井大輔が、この新機軸がもたらすもの、導入における留意点、導入企業への支援策などについてお答えします。

 

――笠井さんは、「マーケティングDX」を、どのようにとらえていますか?

「マーケティングDX」は、これまでのマーケティングとデジタルとを融合させて、様々なデータを分析・活用することで、ビジネスや組織を革新するためのもの。現在のビジネス、マーケティングを取り巻く状況において、必要な考え方だと思います。

しかし、DXはここ1,2年の間に言われはじめた言葉で、まだ「これがDXだ!」という明確な答えはありません。そのため、言葉が独り歩きして、本質が置き去りにされるという危険をはらんでいます。

「マーケティングDX」の本質は、

  • 環境やユーザが、今度どう変化するのかを考える
  • それに対して企業は、どういう姿であるべきか、を考える
  • データやデジタルを活用して、あるべき姿に近づいていく

――という一連の取り組み。この流れを忘れさえしなければ、もしそれが、デジタライゼーションと呼ばれるレベルのデジタル活用にとどまったとしても、立派な「マーケティングDX」だといえるでしょう。

 

――笠井さんは、お客様の「マーケティングDX」を、どのように支援したいと考えていますか?

まず、基本的なところでは――。例えば、エンドユーザの環境が常に変化しているなか、それに合わせて自社も変わっていこうという思いは、どの企業にもあるはずです。しかし、環境の変化は、デジタルへのシフトが顕著。DXが注目されるのはそんな背景があるためですが、やはり、デジタルの部分はなかなか知見を得づらい。また、技術の急激な進歩に対応するのも大変です。そんな状況のなか、デジタルを十分に駆使できる環境を提供することで、企業の革新に貢献できればと考えています。

次は、お客様1社1社で違う〝その企業にマッチした実践的手段〟を提供するということです。「マーケティングDX」に役立つツールや、「過去にこういうことを行った」という事例はあるものの、それを、そのままお客様の環境に当てはめてみても全然マッチしない場合がほとんどです。理由は、企業個々の状況が違うため、さらには「マーケティングDX」に対する期待度、必要性の認識がお客様の社内でも統一されていないためです。

そこで、一番大切な「お客様にとって、いま必要なものは何でしょう」というところから会話をスタートさせ、そこでの合意形成をつくりあげてから、最終的に最適な手段を提供できればと思うのです。

 

――笠井さんが現在行っている業務を、具体的に教えてください。

個人としては、明確な職務領域は設けずに、「データ」に関連する業務を行っています。「マーケティングDX」に関しては、全体を見て大きな方向性を決めるのが役割。お客様の状況やリソースに応じて最適な支援を考え、その実現に力を尽くします。

「マーケティングDX」は、まず、その企業に何が求められているか、を理解しないと前に進みません。「エンドユーザは、何が欲しいのか」、「何に期待しているのか」を解き明かすために、すでに蓄積されている大量のデータを分析して、「ユーザが求めているのは、すでにこういう段階に移っています。ですから、こうしていきましょう」という提案に結び付けることもあります。

導入企業との定例会なども頻繁にありますが、それとは別に、分析基盤の導入に関するものなど、いくつかのプロジェクトにもかかわっています。

さらに、セミナーや講演を業務の1つにしています。

 

――「マーケティングDX」の取り組みに対する、笠井さんの思いを聞かせてください。

DXに関して過度な期待を持つお客様もいます。〝現実との乖離で失敗する〟ということをできるだけ減らして、「世間的にいわれるDXではないけれど、ちゃんと成果があった」というものも含め、成功事例を着実に増やしていきたいですね。

また、セミナーやイベントでの登壇、メディアの取材対応などを通じて、企業のみなさまに価値ある情報を提供したいと思います。私達は特定のDXツールを提供していたりしませんので、フェアな情報が提供できると自負しています。「マーケティングDX」は、こうでなければならない、ではなく、お客様ごとにゴールが見つけられるような情報を提供したい。その先陣をきっていきたいと考えています。

 

――「マーケティングDX」について、今後の展望をどう考えていますか?

特にWeb業界では、バズワードが生まれては消えるということを繰り返しています。「マーケティングDX」もすでにバズワードになってしまっている以上、たぶん陳腐化して、言葉としては下火になる時がくるでしょう。

ただし、「マーケティングDX」が伝えたい「時代や市場、ユーザが求めるものを知りましょう」、「そこに向けて変わり続けましょう」という方向性は、ずっと残していかなければならないと思っています。DXというものが下火になってバズワードでなくなったフェーズにおいて、その本質をどれだけ残せているか?ということが、とても重要なのかなと思います。

 

――最後に、お客様へのメッセージをお願いします。

企業は、それぞれ理想や目標が違い、それを実現するために必要な手段を用いて、必要な改革を行っています。それをきちんとやろうとするとき、強い味方になるのが、デジタルではないでしょうか。

DXは、企業ごとに千差万別。1つとして同じものはありません。あなたの会社にも、きっと唯一無二のものがあるはずです。私達は、型に囚われない「マーケティングDX」を提供するために、「エンドユーザから、何を求められているか」それに対して、自社がどうあるべきか」を考える、1番大切なところからお手伝いができればと考えています。そして、「マーケティングDX」は終わりのない取り組みですから、ずっとずっと伴走できるパートナーでありたいと願っています。

「企業に変革を!」と考えたとき、メディックスを思い出していただければありがたく思います。

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